十五話 ページ16
ジリリリリリリリ…
……………バシッ
もう朝か…今日は日曜で休日か…
昨日はいろいろあった……南野にも悪いことをした
全ては私が招いたことだというのに 本当に仕事は真面目に…しよう ある程度は
A「桜 おいで」
(桜)「にゃー―」
この猫は桜 私の飼い猫…というわけではない
霊怪獣で所謂私の守護神のようなものだ
私の体質を見かねてある人がくれた。
A「最近は妖怪たちに狙われることもなくって油断したなあ
……でも学校に猫は連れていけないものね」
(桜)「にゃー」
A「それなら教師を辞めればいいって？ それは無理だよ
この世界ではお金がなくてはなにも出来ないからね
生きていくことすら ままならなくなるんだよ」
A「大丈夫!!!今日くらいは家でごろごろしてるよ
よし そうと決まればもうひと眠りしよう 桜も一緒に寝よう」
(桜)「にゃー―!!!」
A「おやす(？？)「そうはさせんぞ」
A「………コエンマ 空気読んでよ
今完全に寝る流れだったじゃん…」
(コエンマ)「まあ そんな怒るな
たまにお前の様子くらい見に来てもよかろう」
A「忙しいコエンマ様がそんなことで私のところにいらっしゃるとは到底思ませんがね
何か用事でもあるんでしょう 妖怪がうようよしてますよ
私なんか昨日二体も妖怪に遭遇してこのざまですよ
あーあー 首のあざどうやって消そうかなー 明日学校なんだけどなーー」
(コエンマ)「……睡眠を邪魔されたからってそんなこれ見よがしに嫌味を言うでない
お前に敬語を使われるとか違和感しか感じないぞ
まあ…用がなかったというわけでもないが……」
やっぱり用があったのか でも…
A「私にできることなんて ほとんどないようなものですよ
有能な霊界探偵ならいるじゃないですか…真田黒呼さんとか 忍さんとか
それに新しい人も加わったんでしょう
それなら私じゃ無くたって……」
(コエンマ)「…二人はもう霊界探偵ではない それに他の霊界探偵に頼っている時間はないんだ
かくかくしかじかでな一週間以内に盗まれた宝を取り返さなくてはならないんだが
盗まれた宝が三つかと思えばもう一つあったんじゃ…
今それの回収を頼んでいる霊界探偵は新人でな…一週間以内に集めるのは
せいぜい三つが限界じゃ 」
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作者名：緋卯 | 作成日時：2017年12月22日 21時
