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「!」
「考えることは一緒かよ!」
お互いにお互いの背後を取ろうとして位置が逆転。傍から見たら少し滑稽だ。
改めて地を踏みしめ真希先輩へと距離を詰める。
飛び道具を使わず、敢えて真希先輩の得意分野である近接戦に持ち込んだのは当然自身の実力を図るためである。振るわれたモップを身体を捻って回避し銃の持ち手底で脇腹を狙う。空砲を発射すれば衝撃で真希先輩の表情が少し嬉しそうになった。
「い、ってぇなぁ!」
「! うっ、」
持っているモップなど全く頼りにせず肘で思いっきり顔面を狙ってきた真希先輩の容赦なさと言ったらいっそ安心する。どうにか腕で防ぐもその威力はとんでもない強さだ。手首がジンジンと痛む。バックステップで一度距離を取ろうとするも当然それを許される訳もなく距離を詰められた。今度はモップでの攻撃、銃で受け流す。ただのモップとは思えない強烈な打撃にこの手合わせが終わる頃にはまず間違いなく折れるな、と思いつつ脚を呪力で強化し今度は10mほど距離を取った。が、それを見越していない先輩では無い。飛び上がって後退した私に対しその着地点に移動し待ち受ける真希先輩に、銃を構えた。
バスンバスンと2発。呪力を乗せて放つ。が、モップの柄で呆気なくはらわれた。仕方が無いので真希先輩の振るうモップを脚で迎撃。痛い、なんというパワー。やはり近接は真希先輩の方が格上も上か。
「(とは言え遠距離攻撃も見極める目を持ってるし…… 交流会の時銃弾素手で止めたとか言ってたしな……)」
「おいおい考え事か? 随分余裕じゃねえか」
「ｯ、どこが……!?」
空砲の衝撃で真希先輩からの攻撃威力を相殺。その勢いのまま背面にゴロゴロ転がって急いで立ち上がる。が、目の前にいたはずの真希先輩がいない。
「上!」
「おっ」
グッと腰を落としてモップの柄を銃で真正面から受け止める。まさか受けると思っていなかったからかへぇと感嘆の声を漏らした真希先輩に反撃。呪力を纏って強化した拳を腹部を狙って振るう。が、柄を重心に空中に身体を捻った真希先輩はそのまま私の背後に着地した。
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綾人 - コメントに返信ありがとうございます。今回も面白さや文章力が爆発してますね！そして今回も私の好きなキャラがいるなんて！士道や冴や愛空がいて、セリフがなくても存在しているということが嬉しいです。今後も私が楽しみにしている作品を続けてもらえると嬉しいです (7月30日 11時) (
レス) @page44 id: 37a56df5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - 綾人さん» コメントありがとうございます！身に余るお言葉とてもとても嬉しいです……！今後とも今作品をどうぞよろしくお願いいたします。 (7月30日 10時) (レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
綾人 - コメント失礼します。作家さんかと思うくらい、文章の構成も表現も凄くて、何より二つの作品をここまで綺麗に一つの作品に出来るのか！？という驚きもあります、これからも作者さんはもちろん、この作品も応援させていただきます。無理せず頑張ってください。 (7月29日 22時) (レス) @page41 id: 37a56df5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年6月9日 21時
