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一応、前日夜間の業務の内容は責任者である絵心さんに報告する形となっている。本来であれば呪術師の業務内容を一般人に話すことはご法度なのだが、ここは生憎監獄だ。今回は特例として責任者の指示に従うこと、とあるためこうして指示された通り報告をしなければならない。まあ一つ楽なのは口頭で終わる程度の内容でいいことだろうか。これが通常任務ならもっと長ったらしい報告書を書いて提出しなければならないので然程手間ではない。
絵心さんは私の報告を聞いて何やら逡巡したと思えば戻っていいよ、と言ってモニターに向き直る。私も私でこの部屋に長居する謂れもないので一言断りを入れた後モニタールームを後にした。するとそこにやって来たのはアンリさんだ。アンリさんはどうやら私の報告が終わるのを待っていたようで、私が部屋から出てくるや否やこんなことを訴え始めた。
「先日から困った訴えが多いの! 下半身のない幽霊を見たとか、不気味な声を聞いたとか、足がどうとか!」
「……ああ、やっぱりわかる人はわかりますよね、あれ」
「え」
まさか……とさっと顔を青くするアンリさんに私は大丈夫ですよという意味合いで手のひらを見せた。
「今夜からはもうそんな訴えもなくなりますよ。祓いましたから」
「はら……った? え、下半身のない幽霊本当にいたの!?」
「はい」
「えぇ!!? やだ、怖い!!」
「もう出ませんよ」
「あ、ありがとう……?」
ほっと一息ついたアンリさんに、仕事ですからとだけ言って自室へ戻ろうと横を通り過ぎる。だけどそれを腕を掴んで止められた。もちろん相手はアンリさんである。なんでしょうか、と尋ねてみるとアンリさんは真剣な表情で言った。
「他にもあるの、訴え。至る所で謎の足音がするだとか蛇口の水が勝手に出るとか、不気味な声は当たり前のようにあるし極めつけは足を引っ張られて転んだなんて被害も出てて……!!」
「……被害が出ているのは、頂けないですね」
「でしょう!? 絵心さんは選手に会うなとも言ってたけど、選手本人たちに被害が出ている現状会わないで対処って出来るの!?」
「さぁ。質によります。ただ私の祓い方は物理型なので現場での祓徐が必須です」
「……私、彼らにはこれからのサッカー界を担う人材になってほしいの。勿論彼ら自身もそのために日々研鑽してる。だけど……こんな訳の分からない現象に邪魔されてサッカーが出来なくなんてことになったら、私……」
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タキタカ(プロフ) - 「へぇ。俺そういう映画とか見たことないから知らないや。というかさっきからオシャさん何ぼーっとしてんの?」 「……オシャ!!!」 「何!?!?」 〜「何て……??」ここで声出して笑いました。面白いです！ (9月17日 22時) (
レス) @page22 id: baee95592f (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます！pixivの方でもお読みいただき光栄です。今後とも是非、よろしくお願いします！ (5月24日 9時) (レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - pixivでもこの作品見てました。やっぱり面白くて好きです。pixivのほうでも無理しない程度に頑張ってください！ (5月22日 17時) (レス) id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2023年5月15日 18時
