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私がそう言うや否や、甚八さんは選手らの映るモニターの端だけを別の映像に切り替えた。どうやら監獄内の監視カメラのようだ。これは現在の分と言っていくつか映像を見せてもらうも特に異常はない。そこで私は彼女がブルーロックを出たであろう日の監視カメラ映像を見せてほしいと頼むと今度はアンリさんがタブレットを操作しモニターを動かした。ブルーロックへの出入り口は一つだけ。その出入り口の映る監視カメラ映像を早送りで見せてもらうもやはり彼女は映っていなかった。……つまり彼女はまだ監獄内にいるということ。

一体何処に?


「この日の監視カメラ映像、全て洗いましょう! どこかには映っているはずです」

「え、でも試合見なきゃ……」

「ですから私の端末の方で、面倒ですが一つずつ。いいですよね、絵心さん」

「どうぞご勝手に。じゃ糸師選手はこっちで引き続き」

「……」


訝し気な目を向けられながらも特段文句を言われなかったことに安堵しつつ、アンリさんと部屋の端へと移動する。邪魔にならない位置を取ってアンリさんの操作するタブレット映像を覗き込んだ。


──ほぼ半日を掛けて手探りで映像をみていると、はっとなってタブレットを操作した。半分寝落ちていたアンリさんが驚いたように顔を上げてきょろきょろと辺りを見回すので私は先程の映像を巻き戻しアンリさんに見せる。

ブルーロック1階廊下、監視カメラのギリギリ死角の位置にふわりと靡いた黒い髪。恐らく補助監督のものであった。
アンリさんはそれを見て完全に目が覚めたのかその日時と場所周辺の映像をピックアップする。早送りをしまくってようやく見つけたのは、


「……この階段は……?」

「……地下行きの階段、ですね」

「地下……!?」

「どうかしたんですか?」

「地下は多分まずいです! 扉は!?」

「か、鍵式です。使うことがまずないのでオートロックはついてなくて……」


私はアンリさんの言葉も途中に投げ出し地下へと向かう。アンリさんの焦る声に申し訳なさを感じつつも地下へ続く階段へと向かう。
以前豹馬も地下行きの階段の中腹まで下ったと言っていた。そして呪われた。

下へ行くほど呪いの気配が濃いということはつまり呪物の影響が強いということ。そんなところに戦う術の持たない補助監督が行けば、最悪死んでいる可能性がある。

もう遅いかもしれない。でも可能性を捨てられない。

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タキタカ(プロフ) - 「へぇ。俺そういう映画とか見たことないから知らないや。というかさっきからオシャさん何ぼーっとしてんの?」 「……オシャ!!!」 「何!?!?」 〜「何て……??」ここで声出して笑いました。面白いです! (9月17日 22時) (レス) @page22 id: baee95592f (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます!pixivの方でもお読みいただき光栄です。今後とも是非、よろしくお願いします! (5月24日 9時) (レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - pixivでもこの作品見てました。やっぱり面白くて好きです。pixivのほうでも無理しない程度に頑張ってください! (5月22日 17時) (レス) id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことこと | 作成日時:2023年5月15日 18時

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