その呪術師、青い監獄へ行く。

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「そういえば! 俺たち明日ね、世界選抜と試合するんだって!」

「世界選抜?」

「世界のストライカーたち5人と俺たち5人でのスペシャルマッチ。次から次へと驚くことばっかだよ、ここ来てからさ」


蜂楽くん＿廻と、潔くん＿世一がそんな風に話すのを聞きながら夕食の豚汁を飲み干す。

そういえば甚八さんから聞いた気がする。外国人が5人くらい来てるから今日はそっち側のパトロールもよろしくとか何とかって。よっぽどのことがない限り関わる機会など無いはずだけどいざ出会ったらなんて言ったらいいんだろう。Helloで伝わるのだろうか。そもそも英語圏の人なのかな。

その後相変わらずの心霊報告を多少耳に入れて場を立ち去る。彼らが二次選考を突破したということはそろそろ他のメンツも突破し始め、三次選考が始まるのであろう。また選手らの人数は減るだろうがそれに反比例するように増え続ける呪霊に辟易。

……結局地中にある呪物と思わしきものって何なんだろう。それから以前千切くん＿豹馬に聞いた地下の存在も気になるところではある。普段人が寄り付かないし閉め切っているというので放置していたのだが、どうやら地下を使うタイミングがあるかもしれないととある選手を見て懸念しているので、三次選考スタート後にでも地下パトロールもするべきだろうかと頭を悩ませた。


──地中に渦巻く謎の呪力体。恐らく1級から特級相当の呪物とみられるソレについての調査依頼をフィジカルスタジオの修復作業に訪れてくれた補助監督に送ったのが、3日前。




──その補助監督と連絡がつかなくなっている旨の連絡を受けたのが、三次選考の始まり。昨日の晩のことだった。

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