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「終わった」

「"……、Aさぁぁぁぁん"」


アンリさんにそう連絡するとまるで泣きそうな声で名前を呼ぶものだから何事かと思っていると電話の向こうからアンリさんだけでなく甚八さんの声まで聞こえてきた。


「"やぁやぁおつかれ呪術師さん。何事もなく終わったようで何より"」

「はあ」

「"アンリちゃんが血相変えて飛んできた時は何事かと思ったけど、杞憂だったようだね"」

「まぁ。思っていた数十倍弱かったです」

「"そうかそうか。じゃ、万事解決ってことで俺たち寝ていい?"」

「どうぞ」


はい返す。電話口でそんな甚八さんの声が聞こえたと思えばすぐに持ち主の声が響いた。


「"っも〜!! 本当に心配したんですからね!! 無事で何よりですけど……そ、そうだ、千切くんはどうなったんです!? 今回のこと彼に関係してたんじゃないんですか?"」

「祓ったのでもう彼も大丈夫だと思います。これから確認に向かいます」

「"そうですか……わかりました"」


よろしくお願いしますと言って電話は切られる。

あとは千切くんに祓ったことを伝えて、いつもの巡回だ。今日はまだまだやることが多いなあと少し伸びをして気合を入れた。




──「こんばんは」

「っっ、Aさん……!!」

「終わったよ。もう寝ても大丈、わ!」

祓除後すぐに千切くんたちの部屋へと訪れた私は今、千切くんに捕まって身動きが取れなくなっている。
ぎゅうと私のことを抱きしめてくる千切くんに國神くんが離れるよう言うけれど私はそれを止めた。


「……怖かったよね。大丈夫。ちゃんと呪いは消えてる」

「……ちょー怖かった。俺死んだと、思って……!!」


ありがとうAさん。
千切くんがそう言ったのに頷いてようやく体が離れる。


「ところで聞きたいことがあるんだけど」

「なんだ?」

「変なとこ行ったりしてない? 普段行かない場所、人が寄り付かないような場所とか……」

「えー……っと…………そういや」


地下へ続く階段があったんだよな。


……地下?

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タキタカ(プロフ) - 「へぇ。俺そういう映画とか見たことないから知らないや。というかさっきからオシャさん何ぼーっとしてんの?」 「……オシャ!!!」 「何!?!?」 〜「何て……??」ここで声出して笑いました。面白いです! (9月17日 22時) (レス) @page22 id: baee95592f (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます!pixivの方でもお読みいただき光栄です。今後とも是非、よろしくお願いします! (5月24日 9時) (レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - pixivでもこの作品見てました。やっぱり面白くて好きです。pixivのほうでも無理しない程度に頑張ってください! (5月22日 17時) (レス) id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことこと | 作成日時:2023年5月15日 18時

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