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─とりあえず彼らの食事を遮っているのでと先に食事を取ってくるよう言って私は先に席へと座る。潔くんは私の事情を知っている為いそいそと戻ってきて、同じく彼について戻ってきた凪くんに先に説明をしておいてくれたらしい。
「確かに最近なんか気持ち悪いよね」
「やっぱ凪もわかるか!? そう、ずっと何かに見られてる感じ……!」
「蜂楽くんたちも言ってた。今夜中に減らしとく」
「減らしとく……??」
「それってつまり、"いる"んすか……!」
「うん」
食堂内だけでも4級が3体。それ以下は20匹くらい。柱の影からぎょろぎょろと辺りを物色する呪霊は成長途中らしいので要注意だなと観察していると潔くんがあの、と真剣な面持ちでこんなことを聞いてきた。
「俺の話じゃないんですけど、ちょっと怖いことがあって……」
「うん」
「元チームZに千切ってやついたの覚えてます? 髪の長い……」
「ああ、お嬢」
「お嬢…… うん、覚えてる」
「アイツ最近夢見が悪いとか言ってて。何かに追いかけられる夢をずっと見てるって……それも追いかけられてるのにそいつのことは見えない。でも追いつかれたら死ぬかもしれないって」
「……万が一それが呪いだとして、夢に干渉するタイプは厄介だね。私で対処できるか正直微妙」
精神干渉系の呪霊は実態がどこにあるのかわからない。特定の場所、行動により発動する術式の効果でそうなっているとなると直接彼に憑いていなくてもそういった影響は及ぼせてしまう。以前までのブルーロックであれば彼に直接憑いてる可能性だけを追えば良かったんだろうけど、今のブルーロックの危険度じゃ術式持ちの呪霊が現れていてもおかしくないのだ。
「……ちょっと話聞きに行ってみる。ありがとう潔くん、凪くん」
「いや……気をつけてくださいね」
「またね清掃い……Aさん」
「はい」
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タキタカ(プロフ) - 「へぇ。俺そういう映画とか見たことないから知らないや。というかさっきからオシャさん何ぼーっとしてんの?」 「……オシャ!!!」 「何!?!?」 〜「何て……??」ここで声出して笑いました。面白いです! (9月17日 22時) (レス) @page22 id: baee95592f (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます!pixivの方でもお読みいただき光栄です。今後とも是非、よろしくお願いします! (5月24日 9時) (レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - pixivでもこの作品見てました。やっぱり面白くて好きです。pixivのほうでも無理しない程度に頑張ってください! (5月22日 17時) (レス) id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことこと | 作成日時:2023年5月15日 18時