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「"青い監獄(ブルーロック)プロジェクト"……?」
「そ。何でもサッカー少年集めて蠱毒みたいなのするらしくってさァ。それだけなら無問題(モーマンタイ)なんだけど、土地が良くないんだ」
「……」
「今全部察したね? そう、Aにはこれからその青い監獄にチキチキ! 住み込み呪霊討伐に行ってもらうよー!」
「……えぇ…………」
悟先生から乱雑に渡された資料と言葉に思わず不満の声を漏らした。だけど悟先生は相変わらずの様子で足早に去っていくものだから文句の一つも言えず、それらを持ち帰る外なかった。
AA、16歳。
これから" 青い監獄 "での長期任務を受け持つ呪術師だ。
─「え、Aしばらくいねぇの!?」
「はー!? 長期任務ぅ!? 嫌なんだけど! 今からでも断れないの!!?」
「流石にそこまで発言力ないし…………悟先生も私が適任って……」
「"ブルーロックプロジェクト"…………サッカー使った蠱毒をこの土地でやるとは、蠱毒を前に死人が出るな」
「それを止めるのが私の今度の任務だから」
グッと拳を握り込むと、正面に座ってクレープを頬張る悠仁が口端にクリームをつけたまま頑張れよと笑顔で言った。その隣に座る野薔薇はぶすくれた様子ながらもクレープ食べきったようで咀嚼したあと小さくいってらっしゃい、と言ってくれる。
「何かあれば連絡しろよ」
「ありがとう恵」
「おい! 何抜けがけしようとしてんだ伏黒ォ!」
「まあ毎日定時連絡してっし大丈夫っしょ」
「そうだ。そのブルーなんちゃらとかいうのに着いたら写真撮って送ってよ。あとイケメン探してきて」
「何考えてんのかは知らねーけどお前にチャンスは渡ってこねえよ?」
「うるさいわねすっこんでなさい芋男」
相変わらず口の悪い野薔薇に苦笑いを零しながらスマートフォンの電源を入れると、そろそろ指定の時間である。持っていたクレープの紙をゴミ箱に放り投げ捨て、スーツケースを抱えた。
「じゃあ、そろそろ時間だから」
「いってら!」
「いってらっしゃい、A」
「……気をつけてな」
「うん……!」
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タキタカ(プロフ) - 「へぇ。俺そういう映画とか見たことないから知らないや。というかさっきからオシャさん何ぼーっとしてんの?」 「……オシャ!!!」 「何!?!?」 〜「何て……??」ここで声出して笑いました。面白いです! (9月17日 22時) (レス) @page22 id: baee95592f (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます!pixivの方でもお読みいただき光栄です。今後とも是非、よろしくお願いします! (5月24日 9時) (レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - pixivでもこの作品見てました。やっぱり面白くて好きです。pixivのほうでも無理しない程度に頑張ってください! (5月22日 17時) (レス) id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことこと | 作成日時:2023年5月15日 18時