・ ページ32
pink side
流星には申し訳ないけど、レトルトのお粥をあっためて、ポカリと風邪薬を用意して寝室に向かう。
ドアを開けると、目を閉じて寝てる流星がいて。ほんまに彫刻みたいな顔してんな。かっこええって言うより、美しいって感じ。
「…流星？お粥あっためて来たんやけど、食べれそ？」
「…ん」
寝起きだからか、ちょっと目がとろんってなって目が潤んでる流星は控えめに言っても可愛い。
器を渡そうとすると、いやいやと子供みたいに首を振る。
「望食べさせて。」
「へっ?!」
「たまにはええやん、俺もあーんされたい！」
ぷくっと頬を膨らませる流星はいつもの姿とはほど遠い。
熱で思考回路が鈍くなってるのか、やけに可愛い発言を連発する流星。
どうしても流星の方が年上やし、俺も甘えんの好きやし、いつもは甘やかされがちなんやけど。
……どうしよう。甘える流星の破壊力やばい。
お望み通り、食べさせてあげるとなんか嬉しそうに笑っとるし。
前からとってたお休みやったし、流星がなんか結構真剣にデートプラン練っててくれたから、それがおじゃんになってちょっと残念やったけど。
……こんな誕生日も、たまにはいいかもしれん。
「薬は？飲んだ？」
「飲んだ」
「じゃあ、ちゃんと寝るんやで？」
「…え、望帰らんよな？おってくれるよな？」
ちょっと意地悪で部屋を出て行こうとすると、俺の手を掴んで離すまいとする流星。なんかちっちゃい子みたいで、可愛い。
「おったほうがええ？」
「やって1人寂しいねん、一緒寝よ、添寝だけやったら風邪移らんやろ」
らしくない発言と共に、ぐいっとベットの中に引き込まれて抱きしめられる。
熱があるからか、いつもより体温が高いし、ちょっと汗ばんでるけど、やっぱり流星の腕の中は安心する。
「……りゅせ、おやすみ」
「…おやすみ、のぞむ」
そのうち俺も眠くなって、いつの間にか意識が遠のいてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 594人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゃわ三郎(プロフ) - こたしげーーんさん» リクエストありがとうございました！リクエスト作品は移行先に上げさせて頂いてます！ (2017年1月28日 0時) (
レス) id: cc767306ab (このIDを非表示/違反報告)
こたしげーーん - いつも投稿楽しみにしてます！リクエストしてもいいですか？ しげ受けのツインに襲われるのが見たいです。よろしくお願いします！ (2017年1月24日 23時) (レス) id: 8279eb1872 (このIDを非表示/違反報告)
きゃわ三郎(プロフ) - むなつさん» ありがとうございます!!更新頑張ります…! (2017年1月22日 10時) (レス) id: cc767306ab (このIDを非表示/違反報告)
むなつ - りゅかみのお話見て泣きました。これからも頑張って下さい (2017年1月21日 23時) (レス) id: 5165405a7e (このIDを非表示/違反報告)
きゃわ三郎(プロフ) - ちこさん» ありがとうごさいます…!読んでいただけて嬉しいです! (2017年1月14日 15時) (レス) id: cc767306ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きゃわ三郎
| 作成日時：2017年1月7日 23時
