短編集《JW》

記念日はやっぱり格好がつかない〈青×桃〉 ページ30

〈Ru様リクエスト〉

※『君しか要らない』の続編。話の都合上、3年ほど時間が経過してます。


blue side



最近は有り難いことに個人の仕事もたくさんさせて頂いて。グループでの出演だったり、ライブだったりで活動の幅も増えて。


それはホンマに嬉しい事なんやけど、その分生活リズムが狂うのがネック。


やからなんかな。


「……頭痛い…」







数年ぶりにがっつり風邪を引きました。


喉痛いなー、とか咳出るなー、みたいな事はたまにあるけど、まあそんな気にするほどのあれでも無いし。

けど、これはやばい。絶対熱ある。分かるもん。


……それでも、今日は絶対外せへん。


やって、今日は望の23回目の誕生日やから。


メンバーにも望にも言って、マネージャーさんにも空けてもらえるように頼んで、前々からとってた休みやったのに。





ベットの横のチェストには、それなりのお値段のするペアリングがしまってある。




『これから先、何があっても側におったる。』

そう誓った望の20歳の誕生日。


結婚も出来ひんし、法的には結ばれない俺達やけど。


それでも、後悔させたくないし、幸せにしてあげたいから。せめて、形だけでも。



そう思って、まあベタなんやけど、絶対普段行きそうにないようなちょっとお高めのレストランとか予約して、頑張ってプラン練ったのに。



……ほんまに俺何やっとるんやああああ!!!!!

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