【男主／中編小説】ねぇ、ヒョン。 (ページ8)

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Overdose 06 ページ8

《スンミンside 》

もう本当にこの人達はなんなんだろうって思う時がある。

リノヒョン、ヒョンジナ、それにA。

他のメンバーは気づいてないだろうけど勘が変に鋭い僕は嫌でも気づいてしまった。

このドロドロとした昼ドラみたいな関係に。

まぁリノヒョンは知らないけど、ヒョンジナとAは必死に周りを巻き込まないよう行動してるみたいだけど。

ヒョンジナがAにそれなりの行為を抱いてるのは元々気づいてた。

だって、部屋に人を入れたがらないヒョンジナがAだけは許してるんだからなんとなくそうなのかな？って思ってた。

昔から距離感おかしいのはペン達の間でも有名だしね。

次に気づいたのはAがリノヒョンに向けてる行為。

普段ポンコツな癖に上手く誤魔化してるせいで気づかなかったけど、多分かなり前からAはリノヒョンのことを恋愛感情で見てたんだと思う。

そうじゃなきゃ、いくら浮腫みやすい体質だって言ってもたまに見かける泣いて腫れた目は誤魔化しきれないよ。

他のメンバーは騙せてたけどさ。

そんな時は、特別ヒョンジナがAの傍にいた。

多分、ヒョンジナはAの気持ちを知ってて一緒にいるんだと思った。

ヒョンジナ自身がソレで満足なら僕は何も思わない。
てか、これは勘だけど…多分望んでその位置に居るんだろうなって思った。

問題はリノヒョン。

リノヒョンは多分自分の気持ちに気づいてない。
自分がどれだけAを特別視してるか気づいてない。

きっとソウルメイトのハナと同じくらいの感覚で本人はいると思ってるけど、割と度を過ぎる時がある。

この前だって、急に帰ってきたと思ったらAが向こうの宿舎で髪の毛を乾かして貰ってる話を永遠に愚痴ってたし。

凄くどうでもいいんだけど。

さっさと2人がくっつくかなにかして早めにハッピーエンド迎えて欲しいくらいだよ。

まぁ、多分…それはかなり先な気がするけど。

だって、ヒョンもAも鈍感なんだもん。

その間にはヒョンジナが居るしさ。

周りを巻き込まないなら別にいいんだけどね。

気が向いたら手助けくらいはしてあげるよ。

結ばれたら2人に何か買ってもらおっかな。