タコとウツボの幼馴染には気をつけろ！ (ページ39)

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Life is full of tough choices, isn’t it? 10 ページ39

翌日━━━━━

「これはこれは、リドル寮長」

「早くA返してくんなーい？」

「もうすぐですよ。フロイド」

なんて最悪な錬金術学の授業だ。
今日の授業は教壇を挟んで向こう側に居るのはオクタヴィネル寮の生徒達だ。

先生が少し遅れてる事から教室はいつになく騒がしい。

今日はペアの実技では無く、座学の方なのでオクタヴィネル寮とハーツラビュル寮は分けられて座っていた。

「Aはどこですか？」

「後で来る」

「は？A一人で来させる気？？」

「いつもそうだが？今はハーツラビュル寮のAだ。文句は受け付けない」

何を当然なことを。
この歳にもなって一人で授業が来れないわけが無い。

今日までずっと授業は一人で来ていたんだ。
僕は寮長としての担当や授業事の担当で忙しくて並んでくる事は滅多にできない。

「Aを…一人にですか」

「ねーヤバくね？A大丈夫かな」

「…もしこのまま来なければ僕が見てきます」

「っ、余計な口出しは慎め！それにさっきも言っただろ！？Aは今はハーツラビュル寮に居るんだ！！」

「あ？お前にAの何がわかんだよ？？」

「静かに、フロイド。先生が来ましたよ」

「Shut Up!! なんだ？騒がしい。仔犬共、授業を始めるぞ」

クルーウェル先生が入ってきた。
錬金術学は結局、A抜きで始まってしまった。

授業の途中ジェイドがどこかへ行って直ぐに戻って来たが3人の様子から見当たらなかったようだ。

僕は嫌な予感がした。

Aはなぜ来ない？
どこへ行った？

朝は確かに部屋から出てきたのは見た。
僕は寮長日誌を書かなければならなかったから挨拶だけ交わしてすぐに別れたし…一体あれからどこへ？

募る疑問に何も授業が手につかない。