男の子になりたかった女の子のお話。 (ページ1)

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僕は、戸籍上、女の子です。

見た目も…多分。髪型はショートだけど。

小学四年生あたりから、男の子になりたいと思ってました。

そう思ってるけど、スカートは履きます。

量産型や地雷系の服は可愛いと思うし、何着か持ってます。

もちろん、出かける時とか着たりします。

好きな人は、特に居ません。

2次元と3次元に何人か、推し様がいるだけです。

でも、1年前まで、好きな人がいました。

男の子になりたい、と思う前、小学二年生から1年前まで好きでした。

その人は、男の子でした。

自分は男の子になりたいけど、男の子が好きでした。

そもそも、男の子になりたいと思った理由はそんなに深刻なものではありません。

元々、口が少し悪くて、友達は男の子の方が多い、一般的な女の子でした。

家には、両親、祖母、弟、僕の5人で住んでいます。

普通に、いつもの口調で喋っていました。

ある時、祖母から

「女の子なんだからそんな口調で喋らないで」

と言われました。

その時から、だと思います。

ただ、それを言われただけではそんなことは思っていません。

僕と同じような口調で話していた弟には祖母は何も言いませんでした。

その時は純粋に、「なんで？」とおもいました。

なぜ、自分は駄目なのに弟はいいのか。

きっと、「性別」です。

弟は男の子だから、少し乱暴な口調でも大丈夫。

でも僕は女の子だから、乱暴な口調なんていけない。

意味がわからない。自分の好きなように喋らせて欲しい。

それは小学三年生の時、家が嫌いになりました。