106話「少しお話を」 ページ24
天「気をつけてきてね」
「うん。楽しみにしてる!頑張って!」
天「ありがとうっ。行ってきまーっ……あっ」
「ん?どうしたの?」
天「キスしてっていい?」
「えっ!そ、そりゃ、もちろん」
天「やったっ。……っ…。よし!行ってきます!」
まだ日差しが暑い、夏の終わり。
やってきた、約束の日。
それは天月くんのワンマン、ツアーファイナルの日。
私は他のお客さんと同じように整列して入場し、既に埋まっていた中央前列の少し後ろについた。
こうしてライブに1人で行くのは、初めて天月くんを見た時以来だ。
あの時見たのはCOFのライブだったけど、今日はワンマン。
ここに来てる全員が、天月くんに会いに来てるってことに、少し胸が熱くなった。
開演時間が過ぎ、バンドの演奏とともに、天月くんが登場。
天「本日はツアーファイナル、今日というこの時間にここに来てくれて本当にありがとうございます!!最後まで最高に楽しもうぜーっ!!」
彼の登場で一気に開場が沸いた。
それはもう、鳥肌が立つくらいに。
歌っている姿はやっぱりいつもより輝いて見えて、最高にかっこいい。
ライブの時間はあっという間に過ぎていった。
天月くんという彼のライブに、夢中にさせられて。
アンコールが鳴り響く。
みんなが、天月くんを待っている。
しばらくして、衣装を変えた天月くんが戻ってきた。
黄色い歓声が上がる中、私も心の中でかっこいいと呟く。
天「アンコールありがとうございます」
すると一時そう言って深くお辞儀をした後。
天「みなさんの貴重な時間をお借りして、少しお話をさせてください」
天月くんの言葉が始まった。
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れもん - 待って。この小説、めっちゃ面白かったです!!きゅんきゅん要素がわし好みにピッタリなんですよ!!神小説を書いて下さりありがとうございます!! (2020年4月9日 0時) (レス) id: 2f3420d886 (このIDを非表示/違反報告)
櫟丸。(プロフ) - 今まで読んできた中で一番です!何気にリアリティがあって、でも少しふわふわした夢のようなところもあったり。サイコーです!またこんなのを読みたいです! (2019年1月12日 7時) (レス) id: b67e91f69f (このIDを非表示/違反報告)
私 - 今までに無いほどめっちゃキュンキュンして、感動出来て、素晴らしい作品をありがとうございました。キュンキュンがヤバイです! (2018年7月17日 19時) (レス) id: 801da972da (このIDを非表示/違反報告)
優剣 - Camelliaさん» 最後までコメントずっとくださってありがとうございました…!そんな泣いてくださるほど読み入れてくださってすごく幸せです、ありがとうございます!!他の作品もですか!嬉しいですありがとうございます…!最後までお付き合いいただきこちらこそありがとうござ文字数 (2016年8月26日 1時) (レス) id: 798d17bde1 (このIDを非表示/違反報告)
優剣 - あいりんさん» はい!ありがとうございます!! (2016年8月26日 1時) (レス) id: 798d17bde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優剣 | 作成日時:2016年2月26日 12時