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99話「ここにいればいいよ」 ページ12

言われた通りにシャワーを浴び終えると、綺麗に畳まれたスウェットとタオルが準備してあった。
着られそうなの適当に置いとくって言ってたから、きっとこのことだろう。


「そらるさん…あの、服、ありがとうございます」


部屋にノックして入ると、Tシャツに着替えたそらるさんが台所に立っていた。



そ「うん。ドライヤーそこにあるから、使いたかったら使って」
「すみません…お借りします」



借りたスウェットを濡らしても悪いと思い、とりあえず乾かすことにした。
……でも、ここまでしてもらっといて、頭の中はさっきのことでいっぱいだ。

失礼だな、私。

乾かし終えると机にコップが置かれて。



そ「コーヒー、飲める?」
「あ、はい。ありがとう、ございます」
「ん」



促されるようにソファへ。
一方そらるさんは少し離れた床に腰を下ろした。

それから、一息ついて。







そ「……どうする?」







どう、する…と。



そ「話したくないなら話さなきゃいいし、聞いて欲しいなら聞く。別に急かすつもりもないし、天月が心配しない程度なら、ここにいればいいよ」



まだ何も話してないのに、そらるさんはすごく私に気遣ってくれている。
安心からか申し訳なさからか、胸がきゅっとなる。
涙が、出そうになる。

視線をコーヒーから彼に移すと、目が合って。



「っ…」
そ「あっ」



また目を少し見開いて、驚いた表情を見せた。



そ「ご、ごめん。俺普段まふと話す時とかこんな感じで、結構きつい言い方というか…ストレートになんでも言っちゃうんだけど。別に怒ってるとか機嫌悪いとかじゃないから」



"これが、俺の話し方なだけ"

さっきも謝って言い換えてたけど、自分の話し方を気にしてるのかな?
私はそんな気にならなかったけど、そらるさんがやっぱり気遣ってくれてるってことだよね。



「あの、大丈夫です。私、そらるさんの機嫌が悪いだなんて思ってません」
そ「えっ、まじで?」
「はい」
そ「完全に目が怯えてるように見えたんだけど…」
「えっ!」



彼は口に手を当て、恥ずかしそうに目を逸らした。
そう思わせてしまったなら申し訳ない…。



「ごめんなさい…あの、そらるさん。すごい、優しいです」
そ「いや、そんなことはないけど…ってか逆にごめん」






迷惑かもしれない。
…けど、話を聞いて欲しい。





「あの…聞いていただけますか」
そ「うん」

100話「好きなんだから」→←98話「…なんかあったら」



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れもん - 待って。この小説、めっちゃ面白かったです!!きゅんきゅん要素がわし好みにピッタリなんですよ!!神小説を書いて下さりありがとうございます!! (2020年4月9日 0時) (レス) id: 2f3420d886 (このIDを非表示/違反報告)
櫟丸。(プロフ) - 今まで読んできた中で一番です!何気にリアリティがあって、でも少しふわふわした夢のようなところもあったり。サイコーです!またこんなのを読みたいです! (2019年1月12日 7時) (レス) id: b67e91f69f (このIDを非表示/違反報告)
- 今までに無いほどめっちゃキュンキュンして、感動出来て、素晴らしい作品をありがとうございました。キュンキュンがヤバイです! (2018年7月17日 19時) (レス) id: 801da972da (このIDを非表示/違反報告)
優剣 - Camelliaさん» 最後までコメントずっとくださってありがとうございました…!そんな泣いてくださるほど読み入れてくださってすごく幸せです、ありがとうございます!!他の作品もですか!嬉しいですありがとうございます…!最後までお付き合いいただきこちらこそありがとうござ文字数 (2016年8月26日 1時) (レス) id: 798d17bde1 (このIDを非表示/違反報告)
優剣 - あいりんさん» はい!ありがとうございます!! (2016年8月26日 1時) (レス) id: 798d17bde1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優剣 | 作成日時:2016年2月26日 12時

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