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邪念 ページ7

越前「アンタもやるんすか」



「?」



越前「テニス」



「あ・・・できない、けど、見るのは好きで」



越前「ふーん」



何度かラケットを持ったことはある
・・・1球も打ち返せなかったけど
センスがないんだろうな








越前「・・・じゃ、俺そろそろ入部手続きしにいくんで」



「あ、うん・・・」



越前くんは面倒くさそうに、でもどこか楽しそうに
立ち上がって大きなバッグを背負う

・・・テニス、本当に好きなんだな





越前「・・・また、会えるといいすね」



「っえ」




屋上を出る直前にそう言って、
越前くんは階段を降りていった





また、か。
久しぶりにあの人以外の男の人とこんなに話した










「っはぁー・・・」



越前くんには申し訳ないけれど、
やはり慣れないし緊張するし、怖い
息が詰まりそうだった


変なこと言ってないかな
気に触るようなことはしなかっただろうか
そんなことばかり考えてしまう












「よし」



頬をパンっと両手で包んで気合を入れる
と言っても帰るだけだけど


その前に保健室に行って、荷物を取りに行かないと
もうさっきの赤い髪の人はいないかな











ーーーーー








「・・・いない」



保健室

赤い髪の人は絆創膏を見つけられたのか見つけられなかったのか分からないがいなくなってた
もう部活の時間だもんね




置きっぱになっている荷物を持って、
保健室を出る

無駄に長い廊下
廊下にも誰もいない





「・・・いろいろあったな」



今日だけで2人の男の人と接した










・・・男の人、過去、怖い、助けて、



「・・・っ」




ブンブン、と首を振って邪念を払う


「大丈夫、大丈夫・・・」


そう。こういう時は目を瞑って、深く深呼吸する
そうしたらだいたいは



「ふぅ・・・」



治まる。





ゆっくり目を開けて、また歩き出す






帰って、ゆっくり寝よう













ーーーーー











「ただいま」



と言っても返事はない
父は私が物心つく前に他界、
母は女手1つで私を育てるために、海外に渡って仕事をしている


いつも1人だ。
もう慣れたけれど、たまに寂しくなるかな









ーーーーー








「おやすみなさい」





諸々済ませて布団に潜る
・・・明日は、平和な一日だといいなぁ

朝練→←彼女【越前side】



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設定タグ:テニプリ , テニスの王子様 , 青学   
作品ジャンル:アニメ
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MOMO(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 毎日の楽しみです!財前とこれからどうなるのかもワクワクですね! (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なち | 作成日時:2022年7月13日 22時

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