恐怖 ページ42
海堂｢う"わ"ぁぁ｣
｢いででで｣
海堂｢す、すんません！すんませんんん！｣
｢気にしないで⋯｣
映画を見始めて早1時間
物語も着々とクライマックスに向かっている
｢怖かったら腕掴んでいいよ｣と薫くんに言った1時間前の自分を恨みたい
冒頭の男の子が何者かから逃げるプロローグから、
1時間経ってその何者かが正体を現した今のシーンまで
薫くんは1度も離すことなく私の腕を鷲掴みしている
それどころか首に抱きついてきたり、
私とソファーの間に隠れようとしたり、
もみくちゃだ
｢怖いなら無理しなくていいのに｣
桃城｢そうだぞマムシ〜、"怖いなら"無理すんなよな〜｣
海堂｢だ、誰がビビってるだと！？｣
桃城｢お前しかいねえだろーが！さっきからA先輩にベタベタ引っ付きやがって！｣
｢喧嘩やめてー、集中シテクダサイ｣
薫くんがびっくりする度に、
こうやって茶化す武くんのせいでプライド的に見ざるを得ないんだろうけど
河村｢でも意外だったなぁ。Aはこういうのは苦手だと思ってたよ｣
｢そう？タカさんも意外に大丈夫なんだね｣
河村｢ああ、まあ幽霊は見たことないからね⋯｣
それも確かに、と頷く
実際に見たらそりゃ怖いなんてもんじゃないと思う
｢2人は？幽霊信じる？｣
手塚｢⋯信じないな｣
大石｢お、俺も幽霊なんていないと思うな｣
｢へえ⋯｣
平然を装って画面を見てる2人だけど、
ビクってなってるのを何回か目撃してる
まあ部長副部長としての威厳もあるので言わないようにしよう
あ、ちなみに英二くんとリョーマは30分で飽きて某対戦ゲームをしてる
周助くんはニコニコしながら見てるし、
貞治くんはノートを構えて見てる
⋯ツッコミどころが多いな
英二くんに関してはお前が借りてきたんだろ、と言ってやりたい
ｰｰｰｰｰ
不二｢面白かったね⋯海堂は無事？｣
映画のエンディングロールが流れる
話題になっただけあってかなり面白かった
最後にバンっと血だらけの女の人が出てきて⋯って
その前に薫くんの安否確認が優先だ
｢薫くーん、大丈夫？｣
海堂｢⋯｣
｢え？｣
薫くんの頭をつんつんと突いてみるも返答はない
え、寝たの？嘘やろ？
｢⋯薫くん寝たみたい｣
乾｢寝たと言うよりは⋯気絶した確率96％。最後のでやられたんだろう｣
⋯怖くて気絶する人なんて本当にいるんだ
初めて見た
それより腕に抱きついたまま寝られると困るな
解こうにもがっちり掴まれてるし
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MOMO(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (
レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです！財前とこれからどうなるのかもワクワクですね！ (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なち | 作成日時：2022年7月13日 22時
