免疫 ページ39
「おお〜美味しそう!」
菊丸「へへん、よゆーよゆー!」
今日の夜ご飯は、
英二くんのリクエストで煮込みハンバーグ
・・・だけどほぼ英二くんが作ってる気がするなぁ
「料理上手なんだね〜羨ましい」
菊丸「Aは料理するの?」
「するけど、自分の分だけだから適当になったりするよね」
菊丸「えー今度Aの作ったご飯食べてみたいにゃ〜」
「うん?いいよ〜今度お弁当でも作ろうか」
土日の練習の日にお弁当作ったり?
なかなか楽しそうだ
菊丸「ほんと!?楽しみだにゃ〜!」
「それまでにもっと料理できるようになる・・・っあ」
菊丸「どしたの?」
「いてて・・・指切っちゃった」
サラダに使うレタスを切ってたら指を切ってしまった・・・
うーん、地味に痛い
そういえば私は昔から話しながら何かをするのが苦手だったっけな
切ってしまった人差し指を英二くんに見せる
菊丸「!?貸して!」
「っへ」
一瞬のこと
英二くんが私の指を見るなり手を掴んで、
そのまま人差し指を口に持っていく
と思ったらそのまま血の着いた人差し指を躊躇なく咥えた
「え、なにして」
菊丸「・・・あれ!?」
「え!?」
菊丸「ご、ごごごごめん!!」
ほぼ無意識に行動したのだろう
英二くんは事の重大さに気づいたのか、慌ててパッと人差し指から口を離す
「ん・・・え?や、うん、ありがとう?」
菊丸「あ、いえいえ・・・じゃないよ!ごめん俺いつもの癖っていうか・・・ほんとにごめん!」
「う、ううん。え、待ってごめん、今見ないで」
さっきの一連の出来事をもう一度頭で復習する
そしたらなんだか急に恥ずかしくなってしまって、自分でも顔が真っ赤に染まっていくのがわかった
そんな顔を見られたくなくて、顔を背けてしまう
菊丸「え・・・照れた?」
「・・・照れてない」
菊丸「うそ!真っ赤じゃん!」
「・・・赤くない」
菊丸「じゃあこっち見て?」
「ああもううるさい!赤いです!照れました!はい!」
照れた、赤い、と悪気なく言ってくる英二くんに降参してしまう
男の人に免疫無さすぎるのも問題かもしれないな
菊丸「・・・っふ、あはは!かわいい」
「え」
菊丸「うん?」
「・・・可愛くない」
菊丸「え!?かわいいよ〜初めて見た時からすごい可愛い子だって思ってたんだよ!」
・・・本当にこの人はなんなんだろうか
これで無意識だから恐ろしい
ーーーー
不二「随分と楽しそうだね」
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MOMO(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです!財前とこれからどうなるのかもワクワクですね! (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なち | 作成日時:2022年7月13日 22時