隠事 ページ29
「うわ!びっくりしたぁ」
どこからか飛んできた英二くん
英二くんはいきなりぴょんと跳んでくるからびっくりする
「っふふ、うん、おそろいだね」
でもおそろい、とはにかむ英二くんが可愛くて、
つられて笑みがこぼれてしまう
海堂「そういえば⋯合宿の話あるんすよね、部長」
!そうだ
みんなといるのが楽しくてすっかり忘れてしまってたけど
私は合宿が終わったらここにいないのかもしれない
そう考えると、少し胸が痛むのは多分気のせいじゃない
不二「A?何かあった?」
「え⋯そう思う?」
周助くんの一言でみんなの視線がこっちに向く
みんな何が何だかわからない、という顔をしてる。貞治くん以外は
不二「様子が変だから」
周助くんには隠し事なんて出来ないんじゃないかと思う時がある
なんでもお見通しなような、そんな感じ
「⋯なんでもない!合宿楽しみだな〜って」
みんなに話しても多分解決しないことだと思う
それに迷惑になってしまうかもしれないし、
自分で決めよう
貞治くんには知られているから、内緒ね、と目で合図をしておいた
頷いてくれたので多分大丈夫、なハズ
手塚「では放課後の練習を始める。まずは合宿の説明から⋯竜崎先生、お願いします」
竜崎「ああ」
竜崎先生が合宿の資料をくれる
ざっと10ページくらいのもの
竜崎「参加校は青学、立海、氷帝、四天宝寺⋯まあいつものメンツだ」
立海、氷帝⋯
どんな人がいるんだろう
竜崎「1日目は各校での練習、2、3日目は合同練習、4、5日目は合同試合だ」
竜崎「そしてA」
「?はい」
竜崎「マネージャーはうち以外いない。1人で全校をサポートすることになるが⋯無理はしないようにな」
「わかりました」
1人かあ
不安だ⋯男の人怖いし
海堂「いつでも手伝うっすよ」
「でも練習が⋯」
海堂「遠慮すんな」
「ハイ」
ギロッと睨んだ、つもりはないんだろうけど鋭い目で見られてつい敬語になってしまう
お手伝いしていただきます
竜崎「集合は1日目の朝6時、青学の校門前だ。越前、遅刻するんじゃないよ!」
越前「分かってるっす」
あ、遅刻するだろうなとなんとなく思った
余裕があれば電話して起こしてあげよう
竜崎「こんなもんかね。⋯っと、そうだ、合宿場所はいつも通り跡部くんの別荘だ」
「あとべ?」
河村「氷帝の部長だよ」
へえ⋯別荘⋯
おぼっちゃまなんだろうな
色々考えることも多いけど、合宿は楽しもう
160人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MOMO(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです!財前とこれからどうなるのかもワクワクですね! (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なち | 作成日時:2022年7月13日 22時