手首 ページ25
逃げるようにテニスコートに戻っていく秀一郎くんを見送って、早速マネージャーの仕事に取り掛かる
といっても、今の時間でできることはドリンク作りくらい
意外と腕の筋肉使うし筋トレでも始めようかな、なんて思いながら作ってたらあっという間に全員分できた
あとはタオルと一緒にテニスコートに運ぶだけ
｢っよし｣
ちょっと重いけど、
これくらいなら誰かに手伝ってもらう程じゃないな
竜崎｢お、やってるね｣
｢竜崎先生！おはようございます｣
テニスコートに着くと、
いつの間にか来ていた竜崎先生が声をかけてくれる
竜崎｢おはよう。私はこれから職員会議に行かなきゃならないんだ。あとは頼んだよ｣
｢はい、行ってらっしゃい｣
また放課後な、と言って竜崎先生は校舎に向かっていく
竜崎先生は多忙だな
ドリンク達をベンチに置いて、
やっと一息
ほぼ引きこもりだった私にとっては重労働だ
手塚｢A、ご苦労だった｣
｢国光くんお疲れさま。ドリンクここで大丈夫？｣
手塚｢ああ、問題ない。もう休憩だからな｣
国光くんが時計をちらっと見てから休憩の合図をかけるとみんなベンチに向かって歩いてくる
まだ4月とはいえ、こんなに動いてるとみんな汗だくだ
用意してたドリンクとタオルをそれぞれ取っていってくれる
⋯あれ？
ドリンクを取る武くんの手が少し⋯
｢⋯武くん、手首痛い？｣
桃城｢え！？｣
｢あ、ごめん気のせいかな。ドリンク持ったとき動きが止まった気がして⋯｣
桃城｢A先輩すげえ⋯！実はさっきダンク決めた時に捻っちまって⋯｣
｢そういうのは早く言わないと。痛みが続いたら大変だよ｣
はい、と手を出して手を重ねるように促す
⋯のになかなか重ねない
｢武くん？｣
桃城｢え、あ、いや⋯大丈夫、なんすか？｣
｢？光の手当てよくしてたからこれくらいできるよ｣
桃城｢いや、違くて！その、手触って大丈夫なのかと思って⋯｣
そこまで言われてようやく理解する
⋯たしかに、自分から触ろうとするなんて前までの私なら考えられない
でも不思議と⋯
｢大丈夫、かも。さっき秀一郎くんに頭撫でられた時も嫌じゃなかったし｣
菊丸｢頭撫でられたあ！？｣
不二｢へえ、それは聞いてないな、ねえ大石？｣
河村｢随分仲良くなったんだね、いい事だよ｣
大石｢違う！いや違くはないけど⋯でも違うんだ！本当に無意識で！！｣
秀一郎くんがヘルプの目線を送ってくる
⋯なんかごめん
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MOMO(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (
レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです！財前とこれからどうなるのかもワクワクですね！ (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2022年7月13日 22時
