心配 ページ23
prrrrrr
「⋯ん」
ノールックで器用にアラームを止める
⋯スマホを開くと5時半
なんでまたこんな早い時間に⋯
ガバッ
「朝練や」
そうだ、テニス部のマネージャーになったんだ
英二くんからの「おっはよー!」というメールが目に入り思い出した私は勢いよく起き上がった
危ない、二度寝するところだった
英二くんに感謝だな
布団を治して、
歯を磨いて顔を洗って、
制服に着替えて髪を整えて、
朝ごはんのパンを焼いている間に
家庭菜園してる野菜たちに水をあげる
これが私のルーティンです
ピンポーン
「っはーい」
朝ごはんを食べ終わったあたりでチャイムが鳴る
こんな時間に宅急便?
なにか頼んだっけなぁ
「はい⋯っぇ」
越前「ちす」
「リョーマくん!?どうしたの朝から」
玄関を開けるとそこにいたのはリョーマくん
眠そうな目を擦りながら立ってた
越前「⋯昨日不二先輩に先越されてムカついたから」
「周助くん?先?」
はてなしか浮かばない
難しいこと言わないで欲しい
越前「一緒に行こ」
「っあ、うん、ごめん用意まだだから⋯上がる?」
越前「は!?」
「え!?」
初めて聞くリョーマくんの大きい声にこっちがびっくりしてしまう
リョーマくんは心做しか頬を赤めて、
目を泳がせている
越前「⋯お邪魔します」
しばらくの沈黙の後リョーマくんが口を開く
そうだよ、せっかく迎えに来てくれたのに外で待たせるのも申し訳ない
「適当に座ってて、あと荷物用意するだけだから」
越前「っす」
リョーマくんは申し訳なさそうにリビングの椅子に腰掛けると
キョロキョロと当たりを見渡している
なんかかわいい
「朝練って何か必要なものあるかなぁ」
越前「いや特には⋯ジャージは今日の放課後届くらしいし、朝は制服のままでいいんじゃないすか」
「え!私ジャージ貰えるの?」
越前「昨日部長が早々と頼んでたっすよ」
え〜嬉しい
皆と同じジャージが着れるんだ
放課後楽しみだな
「っよし、リョーマくんお待たせしました。行こっか」
越前「うす」
結局いつもと変わらぬ荷物を持って、
外に出る
ただ今6時3分
6時半には余裕で間に合いそうだ
家の鍵も閉めて、
学校までの道を歩き始める
「リョーマくんもしかしてお迎えに来てくれたの?」
越前「まあ⋯家も近いんで」
「そっか、ありがとう」
昨日から手厚いなテニス部
手厚いというか⋯過保護?心配性?
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MOMO(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです!財前とこれからどうなるのかもワクワクですね! (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なち | 作成日時:2022年7月13日 22時