青学テニス部のお気に入り【テニスの王子様】

解散 ページ12

マネージャー？
ってあのマネージャー？
え、男子テニス部の？私が？



大石｢手塚！男が苦手だと言ってる橘にそれは酷じゃないのか？｣



菊丸｢え〜でもでも！橘がマネージャーなんてやってくれたら俺頑張っちゃうよ！｣




｢ま、待って、私出来ないよ。だって･･･｣



男の人が苦手なんだよ。
みんなが怪我したらどうやって手当するの？
みんなが壁にぶち当たった時、私支えられるの？



海堂｢･･･変わるきっかけ、ってことすか。手塚部長｣



｢！｣



手塚｢ああ。橘も自分を変えたいと思っているんだろう。だからそんなに苦しそうな顔をする｣



｢そ、れは、そうなんだけど･･･｣



乾｢また放課後の練習を見てもらって、それから決めるのはどうかな｣




このとおり朝はロクに見せてやれなかったからね、と付け足す乾くん




河村｢いいんじゃないかな。橘さえよければだけど｣



みんなの視線が私に集まる



｢とりあえず、また放課後見に来ようかな･･･｣



そう言うとみんなの顔がパッと明るくなる
気がした
自惚れじゃなければ･･･






手塚｢では、朝はこれで終了だ。放課後はさっきも言った通り･･･倍だ｣



｢｢｢げ｣｣｣



みんなの顔が一気にげっそりする
相当キツイんだろうな




手塚｢解散！｣



手塚くんの合図で、1年生は片付けに、2年生と3年生はぞろぞろと解散し始める



･･･私も保健室行こう







ｰｰｰｰ






保健室までの道のり
私の頭の中はさっきのことでいっぱいだった



｢マネージャー･･･｣



いやいや、冷静に考えて務まるの、か？
どう考えても無理じゃないかな
うーん･･･



｢やめた｣



一向に答えが出なそうなので一旦考えるのはやめた
こういうときは、光に相談するのが1番
何かいいアドバイスくれるかも


そうこうしているうちにあっという間に保健室に着いた








ｶﾞﾗｯ







先生｢あら、Aちゃん。今日は随分遅かったわね｣



｢せんせー･･･実は誘われて朝練見せてもらってた。男子テニス部の｣



先生｢･･･そう。Aちゃんが男子テニス部の朝練を｣




彼女は保健室の先生
普段は職員室にいることが多いけど、たまにこうやって私の様子を見に来てくれる



先生｢先生嬉しいわ。Aちゃんが、少しずつだけど確実に前に進めてる｣



｢･･･そう、かな｣



先生｢だって前までの貴方だったら、確実に断るお誘いだったでしょう｣







･･･そう言われればそうかも

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