不器用系男子−Part2−【オリジナル】

不器用＊４３ ページ22

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「おつかれーっ」



投げられたペットボトルを慌ててキャッチする。


あ「ちょっと、落として大きい音出たらどうすんの…！」

少し怒り気味に言うと、

「ああ、ごめーん」

と軽く流される。





ゆっくりキャップをひねり、口に流し込む。




＿＿＿＿＿＿とりあえず、第三幕までは終わった。





残るはあと一幕。

そう、唯一の星野の出番になるあのシーンだ。







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あ「うぅ…」


思わず口から零れた変な叫びも、

今じゃもう気にならない。







これで終わり。



すべて終わる。




もう諦めよう。









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そんな決意をして、重い足を再び舞台裏に運んだ。



あ「ありがとね」


ペットボトルを投げると、慌ててキャッチしていた。


ざまあみろ、と心の中で笑うと、彼女は

「ちょっと、危ないじゃない…！」

と小声で叫んだ。



「私に当たったらどうすんの…！」



そっちかよ！という派手なツッコミはあえて入れず、

「ああ、ごめーん」と流しておこう。








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「たっ…大変なの！」









甲高く、そして明らかに混乱している声が響いた。






…こんな台詞あったっけ？

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