最前列へXIV

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山「Aと話したくて」

貴「私は話すことないけど。」

山「なんで喧嘩腰なの」

貴「話すことないからないって言っただけだし」

山「なんでよ」


貴方side

小さい時は憧れていた人だった
けど今は違う、

全く別次元の人

最低なんてわかってるけど、
拗らせまくった私に近づいてきた美月ちゃんが悪い

山「やだ。」

貴「は？」

山「やだって言ってんの」

なんでこの人が泣きそうになってんの

山「ずっと謝りたかった。あの日約束守れなかったから」

山「バレーの応援、行きたかったんだよ。オーディションが重なって、、結局間に合わなかった」

貴「別に」

山「Aが怪我してたのだって、私が一緒に登校してれば」

貴「関係ないって、私がぼーっとしてただけで。」

山「」

貴「なんで泣くの」

静かにぽろぽろと泣き出す美月ちゃん
そんな顔見たら

貴「はぁ、」

とりあえず腕を引っ張ってしゃがませ
涙を拭く

貴「泣かないで」

山「だって」

貴「こうやって涙拭くのだってすぐにはできないんだから笑」

山「やっと目合わせてくれた」

貴「、、泣くから」

山「あー、昔から変わんないなぁ」

貴「試合に負けたの私なのに、いっつも美月ちゃんが泣いてたもんね」

山「だって悔しいもん」

貴「意味わかんない笑」

そこからいろんな話をして笑い合った

山「今日はありがとう。すごく楽しかった」

貴「うん。」

山「また遊びに来るね。東京来たときは教えてよ」

貴「または無いよ」

山「え？」

貴「見てわかるだろうけど、私は今何もできなくなった。」

山「違う」

貴「昔とは違うよ。だからもう私と関わらないで」

山「やだ」

頑張って立とうにも、足に力が入らずに倒れる

貴「これが今の私の限界なんだよ。美月ちゃんとは住む世界が違う」

山「そんな事ない。今だってこうやって楽しく話してたじゃん。」

貴「」

山「それに何もできないって言ってたけど、できるじゃん」

貴「なにを」

山「映像編集とか勉強してるんでしょ？」

貴「してるけど」

山「じゃあ、私のセンター曲ができたり、ソロ曲ができた時はmv作ってよ」

貴「話飛びすぎ、まだそんなレベルじゃ」

山「私頑張ってるから、早くしないと恥ずかしい思いするのはAだからね笑笑」

いつだってこの人には敵わないし
めちゃくちゃ影響されるんだよなぁ

貴「恥ずかしい思いなんて絶対しないから」

山「約束〜」

いつだって私の前には美月ちゃんがいる

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