最前列へXIV

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渡「A！！ちょっと来て」
いつからいたのか、美穂に起こされ、使ってない部屋に連れて行かれた

渡「菜緒に謝って」

貴「は？」

小「美穂、いいんよ、私が悪いんやから」

貴「何？離してよ」

渡「Aが謝るまで離さない」

貴「なんで、意味わかんない」


どんなに力を入れても、離してくれない
怖い、小さい頃の記憶がフラッシュバックする

渡「謝りなさい！」

貴「っ、」
息が苦しくなってきて、震えてきた
大きな声に足がすくむ

小「美穂、一旦落ち着いて」

渡「ちょっと、おっと」

貴「っ、はぁっ、はぁ、ごめんなさい、っ、ごめんなさい」

怖い、、殴られる
わたしが悪い、、そうだ全部わたしのせいで、


小坂side

小「A聞いて、ここにおるのは菜緒と美穂。顔あげて？」

貴「っ、はぁはぁ、っごめんなさいっ、」

渡「Aごめん！ちがうの。ごめん声大きかったよね」

小さくなったAは震えていて、苦しそうに謝り続けている

小「大丈夫、誰も怒ってへんよ。謝らんでええから」

渡「ごめん、私」

小「美穂のせいちゃうよ。」

2人で目線を合わせて、ゆっくり呼吸する様にすると何とか落ち着いたみたい

渡「苦しくない？」

小さく頷くAに安心する

渡「怖い思いさせてごめんね」

貴「大丈夫。」

小「私達の声聞いてくれてありがとう」

落ち着いたはずのAだけど、目がうるうるして、ついには泣き始めた

小「どうしたん？まだ怖いん？」

渡「無理しないでいいよ」

貴「違う、、私が、悪いから」

小「ほんまにちゃうから」

貴「ダメなのは、私なのに、、2人が優しくするからっ、」

渡「ダメじゃないよ。」

貴「菜緒に当たっちゃった。美穂にも、、っ、ごめん」

渡小「全然大丈夫」

貴「っ、」

渡「ちゃんと菜緒に言ってあげな」

貴「おかえり、」

小「やっと言ってくれた笑 ただいま」

貴「寂しかった、」

こうやって自分の気持ちを素直に言ってくれて嬉しい反面
Aを傷つけた人に腹が立つ

菜「今日からまたよろしくね」

今度こそわたしが絶対に守るから

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