最前列へXIV

素直にならなきゃ　飛鳥ちゃん ページ33

山下side

貴「飛鳥！話そうよ」

飛「やだ、今本読んでんの」

貴「後ででいいじゃん」

飛「うるさい」

貴「ほら、今日お菓子もあるし」

飛「マジでうざいよ」

しょぼんってしちゃったAさんが可哀想で引き取る

あれほど言ったのに、恥ずかしさからAさんにだけあたり強いんだよなぁ
そのうち嫌われちゃいますよって、この前言ったばっかりなのに


山「Aさん、そのお菓子私も食べm、、」

貴「っ、これ、あげる！」

こっちを向いたAさんの目はうるうるしてて
ほら、言わんこっちゃない

そのまま出て行ってしまった

山「飛鳥さん！この前言いましたよね？！」

飛「何？急に大声出して。私今本読んでr」

山「Aさん泣かしてどうするんですか！」

飛「え？泣いてた？！」

山「そりゃ、ずっと話しかけてんのに、毎回あんな態度じゃ悲しいですよ」

飛「だって、ここみんないるし、恥ずかしいし」

山「あーもういいです！」

飛「え？ちょっと、」

後ろで飛鳥さんがなんか喋ってたけど、楽屋を出た

どこに行ったのか
探そうとすると

マ「Aどうかしたの？すごい勢いで走っていったけど」

山「どっち行きましたか？」

マ「あっちの方行ったと思うよ」

山「ありがとうございます！！」

マネージャーさんの言った通り進むと、明らかにしょぼんってオーラが出てるAさんがいた

山「Aさん、何してるんですかー？」

声をかけると慌てて、目を擦って振り返った

貴「へへ、ちょっと外の空気吸いたくて」

山「嘘つかなくていいですよ笑」

貴「、、情けないとこ見せちゃったな〜」

明るく振る舞うAさんだけど、笑顔がぎこちない

山「あれは、飛鳥さんが悪いです」

貴「ふふ、ありがとう」

隣に座るとAさんが話し始めた

貴「私さ、飛鳥のこと好きなんだよね」

山「それは、なんとなく気づいてました笑」

貴「バレるよね笑 ずっと片想いだし、実らないのわかってるし」

山「え？」

貴「だってどうみてもさくちゃん好きでしょ」

山「いや、あそこはただの先輩後輩じゃないですか？」

貴「ううん。飛鳥から話に行ったり、いつもさくちゃんのことは気にかけてる」

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