最前列へXIV

赤ちゃん　かっきー ページ16

賀喜side

貴「可愛い」

Aの目線の先を見ると赤ちゃんがいた

賀「本当だ可愛い」

見てたら赤ちゃんがこっちを見てて
絶対Aと目があってる

隣を見ると、目が線になるくらい笑って必死に手を振ってる

もう一度赤ちゃんの方を見ると、ふにゃあと笑った
貴「あぁ、可愛すぎる」

賀「Aってほんと赤ちゃん好きだね」

貴「好き。癒される！！」

賀「私達に赤ちゃんできたら、離さないんじゃない？笑」

貴「私とはるかの子供」

賀「あ、えっと」

女の子同士だし、なんかいけないこと言っちゃったかも

賀「そ、そうだ！この前のカレー屋さんまた行こうよ」

貴「ねえ、私たちの子供って絶対可愛い！」

賀「そうだね。絶対可愛がるよね。」

貴「だって遥香に似てるちっちゃい子でしょ」

賀「A？大丈夫？」

貴「やばいほんっとにかわいい！」

賀「ちょっと、ほんとに落ち着いてw」

貴「産みたいな」

賀「できたらいいのにね」

ちょっとだけしょんぼりしちゃった

賀「でも、私たち2人で私はすっごく楽しいよ！色んなところも行けるし、お酒も飲めるし！」

貴「うん。そうだね。私も楽しい！」

家に帰っても、Aは少しだけまだ引きずってるのか
ぼーっとソファーに座ってた


お風呂や家事を済ませてベッドへ

賀「んー。明日も休みだけどそろそろ寝よっか」

貴「うん。」

少し元気のないような返事をした
ぎゅっとAを抱き寄せる

賀「お昼も言ったけど、私たちの子供が出来るのが1番だよね。でも方法はあるから、もし本当に子供が欲しいってなったら、またしっかり考えよう」

貴「うん。ありがと」

賀「私ももちろん沢山愛情注ぐし、お仕事も沢山頑張るから」

貴「ふふ、遥香と結婚してよかった。でも大丈夫。まだまだ2人でやりたいこと沢山あるから。」

賀「うん。一つずつやっていこ。Aのためならなんでもお手伝いします！笑」

貴「ありがとう。」

そこからちょっと話をしてたら眠くなって来たのか
返事が遅くなった

頭を撫でるとすぐに目を閉じて寝たみたい

私にとってはAが赤ちゃんだからなぁ

ごめんねって言おうとしたけど、慌てて止める

前に一度喧嘩して、性別のことで謝るのはやめようって約束した
そのかわりに

賀「好きだよ」

繋いだ手はあたたかくて、寝る時はいつもだけどこの時間が好き

いつかは3人でってことも視野に入れながら、しばらくは2人の生活を楽しもう

赤ちゃんをお迎えするのはもう少し先

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