最前列へXII

電車の揺れ　まゆたん ページ48

貴方side

いつものように、うとうとしながら電車に揺られていると

ぽすっ

肩に違和感を感じ、横を向くと

知らない女の子、、大学生かなぁ
私の肩にもたれかかって寝てた

うわ、気まずいなぁ、、

あと二駅で降りるのに

それまでに起きることを祈って目を閉じた

残念ながら、この子は起きないし、
私は起こすことができなくて無事に降り過ごした

まぁ、今日は大学の授業も終わってすることなかったから、のんびり帰るか

どこに行こうか迷ってスマホをいじっていると

ガタンと揺れたタイミングで、女の子が起きてしまった


田「え？！あ！本当にすみません！！私完全に寝てて、、ここどこ？！え！●●過ぎてる？！」

なんて急に焦り出した

貴「次〇〇ですよ」

田「〇〇、？」

貴「どこで降りる予定だったんですか？」

田「△△です、」

貴「え、」

まじか、私と同じだったのか、
なら無理に起こしてもよかったじゃん、

田「どうしたんですか、固まってますけど笑」

貴「いや、私もそこで降りる予定だったので」

田「え、ごめんなさい！！！私が寄っ掛かってしまったせいで！！
ほんっとにごめんなさい！！」

貴「全然大丈夫です。このあと予定なかったし、のんびり帰ろうかなぁとか思ってたので。ていうかむしろすみません、起こせば良かったです、」

田「いやいや、私が悪いので。あー本当何やってるんだろ」

貴「電車の揺れって眠くなりますよね笑」

田「そうなんですよ！ちょっと寝不足で💦」

なんて話してると次の駅に着きそう


田村side

私としたことが、やってしまった、、

ここ最近大学の課題や、バイトに追われて
寝過ごすだけならまだしも、知らない人を巻き込んでしまった

見た目は大学生っぽいけど、、
すごいいい人オーラが出てる、

普通だったら起こしたり、不機嫌そうになったりしそうだけど

めっちゃニコニコしてる

なんかわかんないけど、直感的に仲良くなりたいと思った

貴「とりあえず、次の駅で降りますか笑」

田「そうですね。」

貴「ふふ、ここ初めて降りました笑」

田「私もです笑」

貴「あ、この後の予定とかなかったですか？割とすぐ電車来ると思うんですけど」

田「大丈夫です！今日はバイトも休みなので」

貴「今大学生ですか？」

田「大学2年です！」

貴「じゃあ1個下ですね！」

田「ほんとすみません。ご迷惑をお掛けして」

貴「全然。新しいとこ知れたし笑」

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