・ ページ40
鈴「うわっ」
ふらついた拍子に、花瓶が落ちてしまった
パリーン
貴「ハァッハアッ」
鈴「ちょっとお姉ちゃん、何やって」
駆け寄ろうとすると
貴「やだ!!やだっ!!」
さっきまでの威勢が嘘のように、耳を塞ぎ小さくなってしまった
渡「Aちゃん、大丈夫だよ!!」
姉は私の顔を見るなり
貴「ごめんなさい!!!ごめんなさいっ!!!」
と叫んでいた
あぁこの光景、、みたことがある
小さい時の記憶が甦る
怒り狂う父親、泣き叫ぶように謝る姉、、
散らばる物、、
なんだか私もぼーっとしてきた
渡「鈴花さん、大丈夫ですか??」
私はというといつのまにか、休憩室のようなところにいた
渡「鈴花さん、やっぱり過去に何かあったんですね、」
お茶を渡してくれる渡邉さん
鈴「お姉ちゃんは虐待を受けてました」
渡「それはいつごろ、、?」
鈴「お姉ちゃんが小学校高学年〜中学生くらいだったと思います。今は縁を切ってるんですけど」
渡「そうだったんですね、、その虐待っていうのは、、あっ、言いたくなかったら言わないで大丈夫です!」
鈴「私はされてないんです、、お姉ちゃんが守ってくれたから、、それこそ父親が暴れて姉に当たるって感じです、、大声をあげて、物を投げたり、、」
渡「そっか、、でもその人とは離れてるんだよね?なにかきっかけがあったはずなんだけど、、」
鈴「久美ちゃんなら少しは分かるかもしれないです、姉と一緒に住んでたので」
別の日に久美さんを連れて病院へ行った
久「A、りんご持ってきたから食べる?」
貴「えっと、、」
顔には誰ですかと言わんばかりの表情
久「私、佐々木久美です!Aとは仲良しだったんだよ?」
貴「そう、、なんですか、すみません。」
鈴「お姉ちゃん、私は分かる?」
貴「お姉ちゃん、、」
鈴「うん、私とお姉ちゃんは姉妹だよ」
貴「姉妹、、すみません、」
鈴「大丈夫、今はたまたまわかんないだけだよ」
89人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅう(プロフ) - 千星さん» コメントありがとうございます。すごく嬉しいです! (2022年12月6日 23時) (レス) id: 3e9bf8b6aa (このIDを非表示/違反報告)
千星(プロフ) - 更新待ってます、 (2022年12月2日 0時) (レス) id: cdfbe05b8e (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 予防接種が毎年あるという設定で、いっつも号泣で暴れる夢主に注射をやらせるというお話がみたいです!!日向坂でお願いします!! (2022年10月26日 0時) (レス) id: abc591b017 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 『後追い』の続きが見たいです!できたらお願いします! (2022年10月22日 20時) (レス) id: 564861e755 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 楽屋で吐いたりして体調悪そうにしている5期最年少の夢主を病院に連れて行くとストレス性胃腸炎と診断されて看病してもらう話が見たいです! なぎさつと彩ちゃん、美空ちゃんでお願いします! (2022年10月22日 0時) (レス) id: eb67f4d123 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゅう | 作成日時:2022年7月7日 23時