最前列へXII

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田「あれは仕方なかったけどねw 」

貴「受験頑張った甲斐があったよね〜」


田「SNS探して学校調べて、同じ学校に入学するってちょっと怖いけど」

貴「私は純粋な気持ちで美月さんが好きだよ？」

田「やめてよ。私が変なこと言ってるみたいな反応笑」

貴「だってほんとでしょー？笑」



田「で？なんて話しかけたの？」

貴「いきなりですみません、好きです！って」

田「んっ？！」

貴「ちょ！真佑汚い！！笑」

飲んでた水を吹き出した

田「だって、ｹﾎｯ、普通いきなりそんなこと言う？」

貴「だからちゃんと、いきなりですみませんって最初に謝ったんだよ」

田「もうそこまでくると、一周回って許されるのかもね。で？なんて言われたの？」

貴「返事はすぐじゃなくていいですって、逃げた笑」

田「いやそれ絶対変人として認定されたね笑」

貴「だって、今の返事はNOに決まってるじゃん」

田「それはそう」

貴「だから、もうちょっと後で聞こうと思って笑」

田「あんな美人な先輩と付き合えるかもって期待をしてるわけね」

貴「そう。"これから"だから」

田「はいはい。」


田村side

はぁってため息が出そうなのを必死に抑える

Aとは幼馴染で、小さい頃からずっと一緒
何かあったら、お互いの家に行き来するし、何もなくても行く、

初恋は叶わないって言うけど、あれ本当なんだろうなぁ

貴「そういえば！〇〇の新作アイス出たんだって！」

こうやって、私のテンションが下がったのを察知してくれる

幼馴染の特権だろうか

田「食べたい」

貴「買いに行っちゃう？」

田「うん。」

いつものようにAの自転車に乗る
Aが前で私が後ろ

貴「じゃあ行くから。ちゃんと捕まっててね」

田「うん。」

貴「レッツゴー」

田「ゴー！」

こんなにずっと近くにいるけど
Aが振り向いてくれたことはないし
これから先も無いと思う

気づけばかって思うけど、気まずくなるのは嫌だし、幼馴染という最高で最悪なポジションを選んだ

貴「なんかお腹すいたから、色々買おっかな〜」

田「この時間に食べたら太るよ笑」

貴「真佑も食べるでしょ？」

なんて大好きな顔で振り向くから

田「前向いて」

貴「はいはい。寒くなったね〜」

それもあるけど、私は別の意味でくっついてるのにな

田「肉まんあるかな」

貴「うわ、それは最高だ」

もうちょっとだけ、Aの隣は私のもの

社会人×大学生　久美、鈴花、美穂→←幼馴染は最高で最悪　山下さんと田村さん

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