最前列へXII

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1ヶ月後
ようやく吹っ切れたのか、2人を見ても落ち込まなくなってきた

山「Aおはよ」

貴「おはよ」

山「ふふ、今日は寝坊せんかったんやな」

貴「うるさいなぁ、昨日たまたまアラームかけ忘れてたの。それに今日は大会だし。絶対寝坊なんてできない」

睨まれるけど、Aのは全然怖くない

山「今日も頑張ろな」

貴「うん！」

お互い2年だけど、試合にはよく出させてもらっている

結果は3位
田「みんな今日はお疲れ様。優勝まであと少しやったから、正直悔しい。けどここまで来れただけでも十分すごいと思う」

Aは悔しいみたいで、涙目だ
ぽんぽんと腰を叩くと、わたしのユニフォームを掴んできた

顧問の話が終わり、ベンチを開けて戻ろうとすると

田「2人ともお疲れ様」

山貴「お疲れ様です」

田「2人とも大活躍してたなぁ。ありがとう」

ほの先輩はクシャっとした笑顔で、ぽんぽんって肩を叩いてくれた

田「やから。泣かんでええよ。楽しむことが大事なんやから。」

山「ですね！」

貴「はいっ、、」

Aを連れて人が少ないところへ行く

山「まだ泣いてるん？笑」

貴「だって、悔しいっ、、決めきれなかった、」

山「全部決め切るなんて無理やって笑」

貴「うぅ、練習したのに」

山「また練習しよ。それに今日は調子良かったし、ほの先輩も褒めてくれたやろ？ちゃんと決めるとこは決めてたで。そこは褒めてもいいんちゃう？」

貴「うん、、。」

山「よし、じゃあ切り替えて明日から練習がんばろ」

貴「、練習付き合って、」

山「もちろん。じゃあ、決勝戦見に行こ」

貴「ありがと」

帰りのバス
いつものように隣に座ると
疲れたみたいでAはすぐに寝た

この時間がずっと続けばいいのに
そう思いながらバスに揺られた

山「A好きやで」

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