最前列へXII

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貴「遅いよー」

遠「これでも走ったんだよ？」
そう言って軽くペシってすると
えへへって笑う

遠「どれならいけそう？」

貴「これ」

フルーツジュースみたいなやつか
遠「はい、どうぞ」

貴「ありがと〜」

遠「美味しい？」

貴「うん。」

遠「お腹あっためてね。」
毛布をかけてぎゅっとする

貴「さくら、優しい」

遠「普通だよ。でもほんと、無理しないで」

貴「うん。じゃあさ、、」

遠「なに？」

貴「もういっかいだけ、、ぎゅーしてほしい、、」

かろうじて聞き取れるぐらいの声でそう言った

遠「そんなのいつでもしてあげるよ」

貴「ありがと」

ちょっと照れ臭そうにするA
情緒不安定になったりもするだろうし、定期的にハグしてあげよう

遠「どうですか？ハグは」

貴「いい匂い、」

遠「同じ洗剤使ってるから一緒だよ？」

貴「全然違うよ。さくらの匂いするもん」

遠「えーなんかやだ」

貴「いい匂いだよ？笑」

これからも甘える相手は私だけにしてね
そう願いを込めて抱きしめた

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