最前列へXII

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山「おかえり。どこ行ってたの」

貴「ちょっと、買い物」

山「はぁ、部屋だって片付いてないし、最近私ばかり家事してるんだけど、」

貴「ごめん、すぐやるから」

山「ねえ、今の関係って意味あるかな」

貴「えっ、」

山「最近、Aおかしいし、体調悪いならさ、ちゃんと病院行って治してよ！！」

余命や病気のこと、言おうかなって思ったけど、
言ったって迷惑をかけるだけ

山「黙ってないで、なんか言ってよ！！」

いい機会なのかもしれない、、

貴「美月、別れよう」

山「は？」

貴「ごめん。」

山「最低」

そう言って美月は出て行った
今の私には、追いかける権利も、美月を支える自信もない


マネージャーさんに電話をし、最短での卒業をお願いした

翌朝、美月が帰ってくることはなくて、時々おこる頭痛に耐えながら、引っ越し、いや入院の準備をする

あれから3日後
史緒里に呼び出された
久「A、なんで急に別れたり卒業するの？」

貴「元々考えてたんだよ笑 最近は怒らせてばっかりだったし」

久「美月からも聞いたけど、体調悪かったんでしょ？ちゃんと病院行ったの？」

貴「あれはちょっと疲れてただけだから、」

久「美月、本気で心配してたよ」

貴「美月のことは、久保に任した」

久「ちょっと！！」

貴「楽屋戻るよ」


あ、やばい
貴「っ、」

久「ん？どうしたの？」

貴「ちょっと、お手洗い寄ってから、」

隠したかったけど、頭痛には勝てずにしゃがみ込んでしまう

久「え？大丈夫？マネージャーさん呼んでくる」

貴「大丈夫、すぐ治るからっ、、」

久「でも、」

史緒里の手を掴む

貴「ほんと、大丈夫だから」

2、3分経つと落ち着いた

貴「ごめん、もう治ったから」

久「やっぱり体調悪いんでしょ。本当のこと言って」

貴「はぁ、タイミング悪かったなぁ笑笑」

久「今の見たら笑えないよ」

ついにバレてしまった、史緒里の性格上隠し通すのは難しそうだし、諦めて話した

久「このこと美月は知ってるの？」

貴「言ってない」

久「治るんだよね？」

貴「運が良ければ、、かな」

久「嘘でしょ」

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