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*〜
1歳を目前にすると
"あぁ"や“うぅ”など以外に発音できるものが増えてくる
そこで俺らはそろそろ“パパ”、“ママ”、“にぃに”と言わせたいと考えていた
勝己「俺が1番だ」
母「いいえ、私よ！だいたい赤ちゃんは一番初めにママって言うじゃない」
父「いやいや、パパだってありえるだろ？！」
俺らは誰が1番先に呼んでもらえるか勝負をすることにした
勝己「A、いってみろや。にぃにだ。に、い、に！」
母「ママっていってー？Aちゃん」
父「パパっていってごらんー？」
A「……ばぁ〜」
“ババア”と言うつもりか？俺の真似か？
それとも最近見たていたデカい犬とマラカス頭の番組の影響か？
声をかけるたび口をパクパクと動かし“あー”や“うー”と発する
A「…んぅまぁぁまぁ」
母「聞いた？！今言ったわよね？ママって」
ババアに先越されちまったじゃねぇか
実に気に入らねぇ
勝己「A。に、」
A「いぃ〜」
勝己「い、」
A「んぃ」
勝己「に！」
A「にぃ」
勝己「にぃに、言ってみろや」
A「まぁんまぁぁ」
と指さされる
覚えたのは"ママ"か"まんま"のようだ
俺を“まんま”と認識したのはいつも飯食わせてるからなのだろうか
母「Aちゃーん。この人だぁれ？」
A「……ぃんぃ、」
ババアが俺を指さすと小さく呟いた
正確ではないが発音は“にぃに”と同じだった
父「これ、クリアじゃないのか？勝己くん。」
勝己「に、が言えてねぇだろうが」
母「赤ちゃんに"に"なんて難しいわよ」
どうしても“に”を言わせたいのと
俺のあとに言って欲しくてもう一度聞かせることにした
勝己「A、に〜ぃ〜に〜｡言ってごらん」
A「いぃ…んぃい」
勝己「あー、違ぇ……」
それから何度言わせても“いんい”としか言わなかった
気づけば勝負など忘れ、ただAに呼び名を覚えさせることに夢中になっていた
一方、親父はいくら呼ばせようとしてもダメだった
父「ぱー」
A「ぱぁ」
父「ぱー」
A「んぱぁ〜」
父「ぱーぱ、言ってみて？」
A「…まま」
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (3月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - この作品可尊いの塊なん？ (2023年2月23日 23時) (レス) @page11 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りばり | 作成日時：2022年1月30日 22時
