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*〜
遡ること13年ほど前、妹ができた
名前はA
俺が名付けたんだ
ババアの腕の中ですやすやと眠る小さな妹の姿は
14の今でも鮮明に覚えている
突然家に来た小せぇやつが気に入らなくて
ババアや親父に噛み付いたこともあった
それは"ヤキモチ"ってやつだったらしい
今思えば恥ずかしいことだ…ったく、みっともねぇ
思い出したくねぇ
だが妹は生まれつき体が弱く
何度も高熱や喘息にうなされ入院等を繰り返していた
それは1度か2度、生死をさまよったことまであったほど
そして俺が5歳の誕生日を迎えてすぐに
Aは重度な肺炎で呼吸不全に陥り、息を引き取った
・
勝己「その赤ん坊、どこから、？」
父「この子は養育里親で引き取った子だよ」
母「3月に生まれたばかりよ。…Aちゃん。まさか名前まで一緒だなんて思わなかったわね。容姿もそっくり」
Aにそっくりだと？
俺は本棚からAのアルバムを取り出し
赤ん坊とAの容姿を比べてみた
白い肌に少しカールのかかったクリーム色の髪
うっすらと目を開けた先には赤い瞳が見えた
……そっくり。いや、まんまじゃねぇか
勝己「似すぎだろ。クローンとかじゃねぇンだろうな。
それより、養育里親って…いつか返さなきゃなんねぇんじゃねぇのか。せめて養子じゃ……
母「勝己、ヒーローになりたいんだろ？親が育てられない状況の子を放っておくことが出来るの？」
っ……」
何も言えなかった
この子は今、育ててもらえる人がいねぇんだと
この子が実親のもとに帰るまで俺らが親代わりだ
しっかり守ってやんねぇいけないんだと
Aは一度開けた目を閉じ再び眠りだした
俺がその手のひらに指を乗せると強く握り返してくる
俺の中でまた蘇ってくるあの感情
“守らなくては”
勝己「ンなわけねぇだろ。大きくなれよな、A」
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (3月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - この作品可尊いの塊なん？ (2023年2月23日 23時) (レス) @page11 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りばり | 作成日時：2022年1月30日 22時
