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「でももうすぐ学園祭期間なので、部活も短縮期間に入るんです」
「あー、そういえば学祭6月なんだっけ」
「創立記念日に合わせてるらしいですよ」
へえ、と相槌を打ちながらカウンターにある卓上カレンダーになんとなく目を向ける。
今は5月の下旬。学園祭まではあと2週間程度の期間があった。
「一年はクラスの出し物とかやらないんだよね、確か」
「はい。その代わり委員会の出し物には強制参加ですが」
黒子くんのその言葉に少し驚きながら、「じゃあ図書委員も何かやるの？」と返すと、彼は少しぽかんとした表情で言った。
「古本市やるってオリエンテーションの時言ってたじゃないですか。僕らはその店番をやるんですよ」
「えー、そうなんだ」
正直あのオリエンテーションの日は隣に座っていた黒子くんに夢中になり過ぎて、基本的に話を何も聞いていなかった。そのせいで今の様に黒子くんに後からいろいろと教えられ、その度に「こいつマジで何も話聞いてねえな」の顔をされる羽目になっている。
「ちょっと前から図書室でも生徒から出品用の古本を受け付けてます。……持ってくる生徒はほとんどいませんけど」
その後謎のプリンスの下巻をテーブルに置くと、黒子くんはテキパキと古本を生徒から受け付ける際に行う手続きについて説明してくれた。
「ありがと〜。本当黒子くんいなかったら私今頃図書委員クビになってるかも」
「委員会は解雇制度じゃないですよ」
「じゃあ初めての解雇事例になってたかも。あ、そうだ。学祭の店番も一緒の時間にやろーよ」
学祭中も頼る気満々が半分、つまらないであろう古本市の店番を黒子くんと楽しみたいが半分でそう提案すると、黒子くんは薄い微笑みを浮かべて「ぜひ」と応えてくれた。
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牛タン(プロフ) - アンパンさん» コメントをいただきありがとうございます。そう言っていただき光栄です。度々話のキリが悪い更新の仕方ですが、温かく見守っていただけますと幸いです🙇 (3月1日 23時) (
レス) id: 68be7e4af6 (このIDを非表示/違反報告)
アンパン - めっちゃ文章が好きです！！これからも更新楽しみに待ってます (3月1日 15時) (レス) @page20 id: 2d65495c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牛タン | 作成日時：2024年2月27日 9時
