258話 ページ47
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日もとっぷりと暮れて、夜のとばりが落ちる頃。
兵士の目を掻い潜りつつ、何とかその足取りを
撒くことができたジョーカーらは
休息をとる、という意味も兼ねて、
なるべくヒト気のない建物内へ身を潜めていた。
民家の跡地だったのだろうか。
石造りの今にも崩れそうな建物にて、
ひとまず腰を落ち着ける。
___やけに明るい月が、足元を照らしていた。
ジョーカーは建物の2階から夜空をみあげながら、
「まぁ、休めるだけマシか」といって、欠伸をひとつ零す。
所々 風通しのいい壁があったり、
建物自体、目立つほど損壊が激しくあるものの、
この際文句を言える状況でもなし。
強いて良いところをあげるなら、
石造りというだけあって無駄に頑丈なところだろう。
半壊した壁のふちにゆったりと座りながら、
そう考えていると、聞きなれない小さな足音が
ジョーカーの耳に入ってくる。
ハチにしては歩調が遅い、ロコにしては音が僅かに重い。
そこまで推測すれば、行き着く人物はたった1人だった。
『ん、アンタもこっちにきたの？』
「は、はい。
…いけませんでしたか？」
『別に。あんまり遠くにいったりしなきゃ
どこだって好きなとこにいればいいわよ。』
言動は相変わらずだが、数時間前よりかは
幾分か柔らかくなったジョーカーの姿勢に、
パプリカはそっと胸を撫で下ろす。
この半壊した建物に着いてから
ジョーカーは一言、「各自ひと休みしておきなさい」とだけ残して
さっさと何処かへ行ってしまった。
パプリカはそれを追ってきたのだろう。
『それで？私に何か言いたいことがあってきたの？』
「いえ…それは特に。
あなたが、1人でどこかへ行くものですから、
つい、気になってしまって。」
『…私がいるとアンタが休めないでしょーが、』
「はい？今、なんと、」
『はぁ…何でもないわよ。気を遣わせたわね』
気を休める、という意味でなら
パプリカは当然、ハチやロコのもとにいるべきだろうに。
自らの気遣いが空回りしたことに、
ジョーカーは溜息をついた。
「あの、ジョーカー…さん」
『何？』
「ひと休み、と貴女は言っていましたが、
具体的にはいつまで留まっていればいいのでしょうか…
…こうしている間にも、王宮では…」
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カフェオレ。(プロフ) - こむぎまちさん» こちらこそご丁寧にありがとうございます。私側のフォローもしていただき、僭越ながら痛み入っております。6月は家内の事情もあって続編作成が遅れてしまいそうなのですが、そう言って頂けると誠勝手ながら安心します( ´ｰ`)コメントありがとうございました (2022年6月3日 17時) (
レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎまち(プロフ) - カフェオレ。さん» 返信ありがとうございます。拝見させていただきました。そのような理由があったのですね…その人がしたことは決して許されません。これからも応援しています、のんびり自分のペースで頑張って下さい。 (2022年6月1日 23時) (レス) @page50 id: a5368f8fd0 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ。(プロフ) - こむぎまちさん» 長らくコメントを返信できず申し訳ありません。遅ればせながら、パスワードを公開できない事情、公開に至るまでの旨をページ50話に記載致しました。御手数ですが拝謁いただけると幸いです。 (2022年6月1日 3時) (レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ。(プロフ) - アニメ好きのただのOTAKUさん» 光栄の極み…！これからもこの作品を宜しくしてくださるとうれしいです！コメントありがとうございました！ (2022年6月1日 3時) (レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎまち(プロフ) - 初めまして。作者様にお願いがあります。怪盗少女2と3の非公開解除はいつ頃になりそうでしょうか。 (2022年4月4日 15時) (レス) id: a5368f8fd0 (このIDを非表示/違反報告)
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