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8話 未来予知6 ページ9

『棗、真昼間から女の子を襲わないの。大丈夫、この子害ないから。』

2人とも呆然としている。

それもそうか、私が軽々棗を持ち上げたから…

ん、?ちょっと待って、

『…あ。』

「…お前、時間停止だけじゃ無かったのかよ。」

黙っていた棗が口を開いた。

『いや〜、あの〜その〜』

目が泳ぐ。

まあ鳴海が戻ってくるまで少し時間がありそうだし、変に隠しても後々バレる…ならいっその事言ってもいいかな、なんて。

『…私の能力は時間停止…あと質量不保存なの。時間停止はそのままの意味。質量不保存も名の通りで簡単に言えば質量、つまり重さを変えることが出来る。視界に入るものならだいたい何でもね。』

「すっごいなぁ!」

私の話に先に飛びついてきたのは蜜柑だった。

私の手を取りブンブン振る。

「…なるほどな。」

棗はというと、両手を組んで何やら少し考えているよう。

『私が公表しようと思ってるアリスはあくまでも時間停止だけだから、そこの所よろしくね、2人とも。』

「なんでなん、?」

『色々面倒なんだよね。』

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作者名:おゆゆ | 作成日時:2020年9月15日 17時

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