【学園アリス】夢と希望って何ですか？ (ページ8)

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7話未来予知5 ページ8

鳴海に連れられ校舎に入る。

案内された部屋は広くて豪華な…多分これは客室だろう。

蜜柑の入学手続きをするから少し待っていてくれとのこと。

机を挟んで向こうのソファーに棗、

隣に蜜柑がいる。

｢アンタも今日ここに来たんやな、親と別れるの寂しなかったん？｣

純粋で綺麗な瞳をこちらに向けてくる。

少し眩しい。

『そうでもないかな。運命だし。』

｢運命か〜！｣

なにか言いたげな様子だった。

『蜜柑はなんで来たの？捕まった？』

彼女はふるふると何度も首を振った。

｢ウチはな、蛍を追いかけてここまで来てん！｣

そう言うとバッグからアルバム出してを見せてくれた。

黒髪に紫の瞳。

この子はきっと将来美人になるな、と思った。

綺麗な子だ。

それから蛍の話で盛り上がってる(？)と、棗が目を覚ましたのが視界に入った。

そして蜜柑に襲いかかったのはちょっと予想外だったな。

私は何も見てないからどうぞご自由に、って考えはしたけどこれって声に出さないと誰も突っ込んでくれないし微妙な空気になるじゃん。主に私が1人で。

｢っっ！？｣

｢10秒以内に言わねぇとこの髪燃やす。なんだお前、何者だ。｣

蜜柑は蜜柑で固まっちゃってるし、

棗はこんな明るいうちから女の子押し倒してるし、

なんて所に来てしまったのだろうか(白目)

『…はいはいそこまでね。』

見かねた私は質量不保存のアリスを使って棗を蜜柑から引き剥がした。

まあつまり、棗の体重を極端に軽くして…ね、つまりそういうこと。

流石に無理やりどかすには面倒くさいから。