5話 未来予知3 ページ6
「出るか、こんなとこ。」
…??
よくよく聞いてみると、これは今初めて出た提案ではないそう。
私がくる、少し前にルカが口にしたとの事。
『なるほど、うん…まあいいんじゃない?なにか手助けしようか?』
そういう時棗は首を横に振った。
「そうはいかねぇ、…お前まで目をつけられることになるぞ。」
ルカもそれに同調するように頷いた。
『…そっか、でも応援してると言っておく。怪我しないようにね。』
私は急に重たくなったこの空気に耐え切れそうもなかったので、一言告げるとその場をあとにした。
私が森の奥を進んで少し経つと、早速爆発音がした。
驚いて音のした方を見ると煙が上がっている。
棗とルカが心配だったので、すこし覗きに行くことにした。
壊れてボロボロになった壁から外を見ると、気を失った棗と、それを抱える鳴海、それからおさげの可愛い女の子がいた。
何やら取り込み中の模様。
瓦礫を乗り越えて3人の元へと向かう。
すると鳴海が気づいて駆け寄ってきた。
「駄目だよAちゃん、壁が壊れてるからって出てきちゃ…」
『だって鳴海が教室とか寮とか、この後どうすればいいか教えてくれなかったからでしょう。…それ、棗……。』
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作者名:おゆゆ | 作成日時:2020年9月15日 17時