4話 未来予知2 ページ5
『多分、そう。』
「…なんのアリスだよ。」
黒髪の子は警戒しているようだった。
心配しなくても、味方っぽいし何も危害は加えないよ。
『…時間停止。』
もう1つは…言わなくていいか。
「…なるほどな。お前、ここの大人には気をつけろよ。」
あら、警告をどうもありがとう。
『そう、だね。少なくとも信用はするべきじゃないだろうね…。』
少し静かな時間が流れた。
『で…君らは?私名乗ったんだし、名前くらい教えてくれてもいいでしょう?』
すると金髪の方の子が
「乃木、流架。…こっちは棗、日向棗。」
と、紹介してくれた。
『ルカと棗ね、よろしく。私のことはAでいいよ。』
ルカ、棗…いい名前だ。
この人たちなら信用していい気がする。
勘だけどね。
「よろしくね。」
ルカは天使のようなほほえみでよろしくと言ってくれた。
棗はそっぽ向いたまま口を閉ざしている。
視線の先には外壁が見えた。
外と内を繋ぐ、多分結界付きの壁。
『君らはなんでこんなところにいるの?授業は?』
「サボり。」
あらやだ棗、反抗期かな。
「あの教室は…この学園は窮屈だから…」
『ルカはもサボりなのね…。』
それから少し話していると、棗が衝撃的なことを口にした。
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作者名:おゆゆ | 作成日時:2020年9月15日 17時