あはれ！名作くん[腐]短編集

ボルむす【おもいで】 ページ4

ボルむすはなんというか、幼馴染的な関係が個人的にｳｵｫｫｫｫってなるので小１、小２くらいの二人のお話になっています。
もう捏造maxなのでご注意ください
腐要素もあんまりないです
むすび視点


始業式を迎える気だるさを後押すように暖かい風が吹いている。
目に写る君の緑色の髪が、桜によく映える。

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10年前

「うわぁ…きれいなサクラ…」

ずっと通ってみたかった竜宮小学校。たくさんの初めてにドキドキして、ワクワクしていた。

「今日から僕が一年生の担任の先生です。どうぞよろしく！」

入学って、なんだか変な気持ちだな〜
教室を見渡すと、派手な髪色だったり、個性的な格好をした子たちがいっぱいいた。

隣の席の子は緑と黄緑色の髪で、まだ春が始まったばかりなのにノースリーブの服を着ていた。

「さむくないんですか？」

そう話しかけると隣の子はこちらを向いてこくん、とだけ頷いた。

(しゃべりたくないんですかね…)

無愛想な態度を不思議に思った。その時、

「着物は、ジャマじゃないのか」

隣の子が口を開いた。

「ジャマじゃないですよ！ちっちゃい頃からずっと着てますし、着てて気持ちいいんですよ！」

突然言葉を発した彼に動揺しながらも、一緒に話ができることがうれしいと思った。
でもやっぱり不思議な子だなぁと感じた。

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「あったな、そんなこと」

今の彼は後ろ髪をオールバックにして、緑色の前髪をワックスで固めている。

「むすびがお化け屋敷で俺にくっついてギャン泣きしてたこともあったな」

「は？思い出の捏造とかやめてください」

桜の花びらが一枚、風に吹かれてゆらゆらと飛んでいった。

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それっぽい終わり方！！！！！
幼馴染尊い！！！！！

作者より→←鶴桃【片想い】

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