鶴桃【片想い】 ページ3
成長ifとなっています。
つる公は絶対に片想いを拗らせているであろうという謎の確信があります
つる公視点です。
ピロンッ
{みんなで飲み会したよ〜！！！！！！！！！！}
騒がしい文面とともに送られてきたのは、楽しそうに笑みを浮かべる先輩たちの写真。
シュポッ
{今度、つる公も一緒にどう？}
{ぜひ！！行かせてほしいっす！！}
このなんとも言えない幸福感を噛みしめた。
{スウィーツ、縁談があるんだってな}
{縁談ですか！？}
突然の話題に一気に高鳴りが冷め、胃の中に氷の塊がストンと落ちてきた感覚がした。
僕は現実逃避の意で、静かにスマホを閉じた。
ーーーーーーーーーーーーー
{先輩、どこかで会えたりしませんか？}
自分からどんどん離れていってしまう前に、どうしても先輩に会いたくて送ったメッセージ。
{全然いいよ〜！}
文面にすら愛おしさを感じてしまう。この人のことを考える度、心に重いものがのしかかってしまって仕方ない。
駄目だ。この気持ちは捨てなくてはいけないんだ。
この気持ちは秘めておくべきだ…
「久しぶりっす…」
やっぱり、いざ当の本人に会ってみると色んな想いが溢れてきてしまう。
「久しぶりだねぇ」
先輩は、上に高く結んだ黒色の髪、高そうな素材のダッフルコートに、鮮やかな色のマフラーを巻いている。
一方僕は短いジャージのような上着にいつものキャップ。
これだけでも釣り合わないことは明快であるのに、いつも期待してしまう。
「そうだ、縁談はどうなったんですか」
聞くな。
「そう、そのことなんだけどね…」
やめてくれ。
「僕やっぱり、つる公がいいな！」
「……………は？」
どういうことだ？今、先輩はなんて言った？
「ももも！つる公が僕のことを好きなのは、ずぅーっと前から分かってたよ」
顔が熱くなる。
好意を知られていたことの恥ずかしさか、それとも嬉しさなのか。
僕の胸に馬の蹄が通りすぎていった。
「え…それって………」
「僕、つる公とずっと一緒に過ごしたい、って思ったんだ」
胃の中の氷の塊が、ゆっくりと溶けていった。
「パイセン、好きです……」
めでたしめでたし
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更新がハチャメチャ遅くなって誠に申し訳ございません！！！！！！
最高でも２日に一回は更新できたらいいな〜と考えております。
めでたしめでたしをずっと使いたかったんですよね。
よかったです(？)
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作者名：ｺﾝﾌﾞﾁｬ | 作成日時：2022年12月30日 17時
