隣のクラスのナガセクン (ページ36)

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(人1)side

波乱万丈な文化祭も終わり、数日が経過したと共に薄れる胸の痛み

あの日以来、廉とも平野くんとも話してない

ただ噂で聞く限り、廉の女癖が激しくなったとか。

…まぁ、もう別に関係無いことだけど

いつものように誰よりも早く帰り、夕飯の準備をする。…あれ、今日なんか重要なことがあったような気が………まぁいっ「(人1)、たっだいま～♡」

…あぁ、思い出した。望が帰ってくる日やった。

まだハワイアンな気分が抜けてないのか、アロハ～なんて言ってきて既にうざったい。

「頼んだお菓子は？」と聞くとこっち来てみ～♡って手招きされて、リビングを覗く

「…これ、どないしたん」

と思わず言ってしまうほどの山のように積まれたお菓子。

望「お小遣いの半分これに費やしてもうた♡」

だって。

馬鹿じゃないの

「やっぱアホやな、望は」

望「やっ、俺一応(人1)よりかは偉いでって………おい//」

素直に嬉しかったし、望にずっと逢いたくて堪らなかった。

だから色んな想いを込めて、初めて自分から望に抱きついてみた

「ずっと寂しかったんやから」

って………あれ、私今日はめっちゃ素直やな

珍しい～なんて思っていると望が密着していた体を離し、ちょっと待っててな！と言われ待つこと10分。

ガチャッと開いたドアから満面の笑みで荷物を両手に抱えて入ってきた望。

…いやいや、何やねんその荷物

背中には黒いリュックに枕が入っていた。

まさか…まさかだけど…

「俺今日ここで泊まるから♡」

ま、まじぽん…