「悪魔と男子高校生が出会うとどうなるのか」 ページ2
「おいA!肝試しに悪魔の館に行こうぜぇ!」
『は?』
夏が終わり、葉が紅葉してくるころ、友達の海里がそんなことを言い出した。
いきなりどうしたんだこいつは。
もう肝試しをやる季節ではない。
というか、海里は怖いのは無理なタイプなはずだ。
「分かるぜ。そんな季節じゃないと思うんだよな。分かるぜ」
『よくわかるな。というか、お前、怖いのダメだろ?』
俺が水を差すように言うと、海里の動きがぴたりと止まった。
「……今年こそは怖いの苦手を克服したくて」
『おう。可愛いなお前』
「うっせ」
『で、どこ行くんだ?』
俺はにこにこしながら言った。
海里はそれはなぁ。とためてから言った。
「悪魔の館だよ」
___________________
『ここが悪魔の館かぁ。マジ面白そうな記事書けそうだぜ』
「お前やけに乗り気だなって思ったら、それが目的か」
『あぁ、そうだぜ。記事のためになら何でもする。命かかけてもな!』
俺はドやっとしながら言った。
一方海里はめっちゃ呆れている顔をしている。
いや、人ってそんなものだろ?
「何だこのクレイジー男子高校生」
『うい。行くぞぉ!』
悪魔の館はいかにもそうですぞ、みたいな感じだ。
庭にある花はすべて枯れているし、館の中は、さびている。
『え、ちょっと待って。』
「ん?どうした?もう帰りたいのかぁ?」
顔がこわばってるぞ、海里。
でも待って。マジヤバイ。
これ、これ………
『めっちゃおもしれ―記事がかけるぞ!勝った!おっしゃぁぁぁ!』
「お、おい、そんなに大きな声出すな!悪魔が出て……」
ガタンッ
突然、奥の方から音がした。
おぉ、これは受けるぞ!
「ひ、い、行くの、か?」
『勿論だぜ』
俺は手をグッドマークにして言った。
「こ、此処から聞こえてきたな」
『あぁ』
すると。
?「ジー」
「ギャアァァァァァ!!!おばけぇぇぇ!!!」
いきなりカメラみたいな声がしたかと思えば、次は海里の叫び声が横からこだました。
『おい、海里。……気絶しちまってる』
こいつはいつたっても、怖いのは無理だな。
『おいカメラ、怖かったよな。すまん。こいつ、怖いの嫌いなんだ、許してくれ』
カ「ジー」
すると
「カメラちゃん!どーしたの!?」
「鬼ヤバな気配がします!」
そこには、子供と浮いている男性がいた
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作者名:拍崎狐拍 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/bittynoe
作成日時:2022年4月11日 13時