５４：趣味悪い 〜N〜 ページ14
Aちゃん？
言いたかないけど、彼氏の趣味も友達の趣味も悪くない？
まぁ…ルックスは悪くはない…。
けど？ニノちゃんのがどう見たってイケメンでしょうよ…背は負けたけど…。
ルックスで負けたと思ったのか…？
ん〜…この手のタイプは挫折を知らなくてプライド高いヤツばっかりだから、負けなんて認めないでしょうけど。
んだから、今度は自慢のエリートさで勝負ってトコ？
Aにこんな顔させて…
俺…簡単にお宅ら許さないよ？
「あのさ？お宅…○○省だったね？」
ある程度聞いてるんだよね…Aから。
徹「えぇ。」
どう？俺ってすごいでしょ？
って自慢気な顔。
「上司？上司って言うのかな？とにかく櫻井さんっていない？結構上の方に…。」
徹「はい。いらっしゃいますが？それが？」
「そこのご長男が俺の同僚なんだよね？」
徹「それが…どういう？」
官僚のクセにバカ？
「だからね？俺はしがないサラリーマンだし？別にバカにされたっていいんだけどさ？」
まぁ…普通のサラリーマンですよ…。
「俺の会社とか仕事をバカにするって、上司のご子息バカにしてるのと同じだからね？」
徹「…っ。」
「ありがたい事に、そこのご子息とは友人関係で？先日の結婚式にも行ってお父様にもご挨拶済みです。」
友人代表の挨拶までさせてもらっちゃったしね？
「お宅らと同じ日、同じ結婚式場だったんで。」
徹「あぁ。同じとは伝え聞いていた。」
苦虫を噛んだ様な顔の男。
千「そんな事より…ねぇ？A？赤ちゃん生まれたら絶対見に来てね？」
そう…この女…。
天然装ってるけど、全部全部計算でしょ？
子供だって計算で仕込ませたんじゃね？
そうでもなきゃAから奪えなかっただろうし。
きっとさ親友のフリして、綺麗なAをずっと妬んでたんだろうね？
でもね？外見だけじゃなくて中身もAは数倍…数十倍いい女ですよ。
こんなバカ女の本性を見抜けなかった、この男もバカだ。
きっと勉強しかしてこなかっただろう。
てか…その猫撫で声と上目遣い…
明らかに俺を誘ってるよね？
Aの彼氏を取って妊娠して？結婚して？優越感に浸ってたけど…
旦那よりニノちゃんのがいい男だって思った？
うん。それはしょうがないけどさ？
「A？そろそろ行こう？」
千「え〜…久しぶりなんだから『あんたらと関わったらAまでバカになる。もう金輪際Aに近づくな』」
吐き捨てる様に言ってその場を後にした。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2014年2月20日 6時
