◇9◇ ページ9
．
．
初めて来た二宮さんの家は、綺麗でどことなく生活感が無くて。
和「どうかした？」
あ「い、いえ…」
この人が、住んでるなんて俄かに信じがたい。
そんな空間にあたしの薄汚いバッグ置いて…嫌われない？
大丈夫かな？
ふ、不安！
和「あとで片付けるとして、座んないさいよ」
二宮さんの手が、ポンポンとソファーの、二宮さんの横を指す。
あ「え、そこですか？あたし、床で…」
和「なぁに言ってんの、ほら」
突っ立ってるあたしの腕を引いて、
彼の隣どころか、腕の中にあたしを収めた。
．
心臓が、痛いくらいに波打つ。
早死にするんじゃないかってくらい、痛い。
．
和「それから、呼び方と敬語。直してよ(笑)」
あ「む、無理ですって！」
和「あー、また(笑)」
あ「だって…そんな」
．
そんなことしたら、
もっと もっと
って欲しくなる。
．
．
．
和「“和”って言ってみ？」
あ「か、かかか、か…、ず」
和「多いな(笑)」
名前は、しかも“和”なんて…
恥ずかしい。
和「はい、“在庫ないよ、和”」
く、繰り返すのかな？
あ「在庫ない、よ、…か、ず」
和「固いな(笑)“大好きだよ、和”」
あ「だ、だ大、好き……っ」
もう無理！
そう思って、顔を下に向けると、強引に頬に落ちた、二宮さんの唇。
．
和「いつか、聞かせてよ？(笑)」
．
．
．
それでも、いつしか“和”って呼ぶようになって
敬語も抜けて
甘い恋に溺れていった
．
あの頃。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱里.com(プロフ) - 杏仁豆腐さん» 一応待ってます 笑 (2013年2月19日 20時) (
レス) id: 715da33733 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - 翔担バズーカ@妄想乙(・ω・´妄)さん» 翔担バズーカ@妄想乙(･ω･´妄)さん> さすがに、それはしないと思いますよ(笑)嬉しいお言葉、ありがとうございますm(_ _)mお返事遅くなってすみません！ (2013年2月19日 18時) (携帯から) (レス) id: 4feadfc902 (このIDを非表示/違反報告)
翔担バズーカ@妄想乙(・ω・´妄)(プロフ) - そうなんですか…… ちょっと自殺してないよね？とか思ってたんで、良かったです(笑) 続編、期待してます!!!でも、無理はしないで下さいね(・∀・) (2013年2月18日 22時) (レス) id: a7156aa6fc (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - 朱里.comさん» 朱里.comさん> どうでしょう(笑)続きを書くとしたら、すごいコメディになりそうです(笑) (2013年2月18日 21時) (携帯から) (レス) id: 4feadfc902 (このIDを非表示/違反報告)
朱里.com(プロフ) - 杏仁豆腐さん» でも、期待してもいいですか? (2013年2月18日 20時) (レス) id: 715da33733 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏仁豆腐 | 作成日時：2013年2月14日 0時
