限界短編集

嘘つき　kg ページ13

優しい嘘なら許される？
Aは嘘がとても嫌いだったよね。
でも、君を傷つけないための嘘ならついたっていいでしょう？
だって、今の俺の気持ちは好きな人ができた君にとってとても邪魔なものだから。
俺はね、君のことがずっとずっと好きだったんだよ。
子供らしくてかわいい君が誰よりも愛おしかった。
だけど、君は俺のことをただの同級生としか見ていなくて…初恋って実らないんだなぁ。
貴女「かねごん、私好きな人ができたの」
そういってきたときに言ってしまえばよかったんだ。
「俺はAが好き」
ってさ。
君の好きな人は俺なんかよりもイケメンで、性格もいいしちゃんとした人。
負けるのは仕方がないことだ。
ああ、出来ることなら過去に戻りたい。
君に出会わなければこんなに悲しい思いをしなくてもよかったのに。
でも、君と出会っていなかったら俺はどんな人間だったんだろう。
彼女くらい出来ていたんだろうか。
…そういえば、俺は君のことを全く知らないな。
ずっと一緒にいたのに、「嘘が嫌いで素直」って言うことしかわかってないや。
kg「駄目だなぁ、俺」
ここまで何も知らなかったくせに君が好きだったんだ。
kg「もう少し君を知りたかったなぁ。」

イタズラはほどほどに　cs→←先輩　yk

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