びたーすうぃーと。【るぅと】

#19 ページ20

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ー Side A ー






るぅくんに抱きしめられたとき。



ドキドキが止まらなかった。






さとみくんとは違う、何かが違う。







るぅくんの人柄がとても出てる。
とっても優しいハグだった。







…私はどこで間違えたのかなぁ。



こんなに素敵な人の彼女になりたかった。

小さい頃の初恋が再熱するかのように、身体はポカポカとあったかくなる。







るぅと「Aちゃんを幸せにします」




『え？』

るぅと「僕、…僕は、助けてくれたあのときからAちゃんの事が好きです！」







私の目を見て、顔を赤く染めて告げられた言葉。





真剣なのが伝わる。









私が今お付き合いをしているのはさとみくん。



かっこよくて優しくて大切な人。


…だったはずなのに、怖くて仕方なくて。





それでも好きだと思ってた。








でも、最近たくさんのるぅくんの優しさに触れて、ぐっと持ってかれてしまったんだ。






『もっと早く気づけばよかった…』







あの初恋から気持ちが変わっていなかったって。



やっぱりるぅくんが好きなんだって。






早く気づきたかったよ。

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