50本目 ページ50
皆が繋いでくれたバトンと
自分の力不足も含めた三位という結果に
なんだか悔しさやら、
才虎さんと窪谷須がちゃんとバトン渡しができていた感動やらで
今にも泣いてしまいそうだった
「おつかれ、A」
ゴールの先で待っていた窪谷須の声を聞いて
余計泣きそうになっちゃって
わざと顔を見せないようにした
*
「あぁー、疲れた…」
色々あったが体育祭は無事終わりを迎えた。
しかし待っているのは後片付け
粗方片付けを終え、先に帰っていく生徒を横目に
委員である私と海藤は特設した受付やPTAのテントなんかを撤収させ
いざ、帰ろうと…
「あ」
そういえば、海藤に呼ばれていたんだった。
体操服から制服へ着替え終わり、
帰る気満々で更衣室から出て思い出した
なんの相談だろうか
力になれたらいいけれど
すっかりくたくたになった体で階段を上り
教室の扉を開けると既にいた海藤がぴくりと跳ねてこちらを向いた。
「ぁ、…よ、よお。今日は疲れたな」
いつもたくさん人が居て
誰かが何かを話していて
そんな教室にいざ二人きりになってしまうと
何だか、変な感じがした。
気まずさが少しと、緊張が少し。
「そうだね。明日すっごい筋肉痛になりそ…」
自分の席に座っていた彼のところに歩み寄る。
上靴と床の擦れる音がやたらに、響く
「で、話って？何か相談？」
そういうと彼は唐突に
真剣な顔をして
「A、…その…
俺が今からいうこと、笑わないで聞いてくれ。」
海藤の熱でもこもっているような
真っ赤な目に見つめられて
今にもその瞳に吸い込まれそうだ…なんて思ってしまった。
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doku(プロフ) - uhoさん» あっあっ、uhoさんありがとうございます…なんだかお恥ずかしい(>_<)しばしの現実逃避、お付き合いください(;_;) (2018年11月25日 13時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
uho(プロフ) - コメント失礼致します…！！タイミングよく現れる窪谷須がかっこよすぎます…！私も以前から密かに拝見させて頂いてました！控えめに言ってめちゃくちゃ好きです…。更新楽しみにしております！ (2018年11月25日 11時) (レス) id: d981027b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：doku | 作成日時：2018年11月12日 17時
